西口直人

西口直人選手のプロフィールと経歴

西口直人（にしぐち なおと、1996年11月14日生まれ）は、プロ野球選手として活躍する左腕投手で、現在は東北楽天ゴールデンイーグルスに所属しています。出身は大阪府八尾市で、右投右打の選手です。

経歴

プロ入り前

西口選手は小学2年生から野球を始め、地元の強豪少年野球チーム「八尾ドラゴンズ」に入団。その後、小学校4年生のときに投手に転向しました。中学時代はヤングリーグの「八尾柏原Twins」でプレーし、高校では山本高校で野球活動を行いました。しかし、高校3年生の夏の大阪府大会では、試合前に負傷し、思うような結果を出せず初戦で敗退してしまいます。卒業後は甲賀健康医療専門学校に進み、社会人野球チームの硬式野球部に入部しました。

2016年のプロ野球ドラフトで東北楽天ゴールデンイーグルスから10位指名を受け、契約金2500万円、年俸600万円で入団が決定しました。背番号は62です。

楽天時代

プロ入り後、故障に悩まされる西口選手は、2017年のルーキーイヤーには二軍で5試合、翌年には7試合に登板するのがやっとでした。2018年9月30日にオリックス・バファローズ戦でプロ初登板を果たし、7回まで無失点の好投を見せますが、その後同点ホームランを打たれてプロ初勝利を逃しました。

2019年と2020年も故障により一軍での登板は少なかったものの、2020年には二軍でキッチリと結果を残し、ファーム日本選手権では勝利[[投手]]にもなりました。2021年には中継ぎとして3年ぶりに一軍に昇格し、様々な場面での起用が増えます。特に、プロ初勝利を飾ったソフトバンク戦や初ホールドを記録した西武戦で印象的なピッチングをしました。この年は33試合に登板し、5勝2敗、3ホールドの成績を記録し、推定年俸は1800万円に増額されました。

2022年には開幕一軍入りを果たし、シーズン最初の数試合では無失点の成績を残しましたが、コロナウイルスに感染し、思い通りの投球ができない状態が続きました。それでも6月には本来のパフォーマンスを取り戻し、シーズン終了時にはリーグ最多タイの61試合に登板し、30ホールドの成績を達成しました。オフには年俸4200万円で契約を更新。

2023年は春季キャンプから右肘に違和感がありながらも一軍に挑みましたが、痛みを抱えたままの登板が続き、結果として6月には登録抹消されました。その後はトミー・ジョン手術を受けることとなり、戦力外通告を受けましたが、育成選手として契約を結びました。再起を目指す西口選手の今後に期待が寄せられます。

投手としての特徴

西口選手のストレートは初速と終速の差が少なく、浮き上がるような印象を与えます。アマチュア時代には149km/h、プロ入り後には156km/hを記録しました。変化球も多彩で、スライダー、フォーク、チェンジアップ、カーブ、カットボールなど様々な球種を織り交ぜて投げ分けます。特にストレートとカーブは「くないストレート」「手裏剣カーブ」というユニークな名が付けられています。

人物

西口選手は「にし」「ぐち」「ニンニン」といった愛称で親しまれています。また、2021年には将棋の特番に出演し、プロ野球選手としての成績だけでなく、将棋にも秀でた一面を見せました。今後の更なる飛躍に期待が寄せられている若手選手です。

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