西山諒

西山 諒

（にしやま りょう）は、1969年（昭和44年）6月19日生まれ、愛知県名古屋市出身の日本の女優、タレントです。演劇集団「パンジャーボンバーズ」の座長を務めています。

経歴と初期の活動

若い頃より演劇に深い関心を持ち、市民劇場未来座で舞台の基礎を学び始めました。さらに専門的な技能を磨くため、専門学校舞台芸術学院ミュージカル本科の2期生として、また文学座附属演劇研究所の30期生として研鑽を積みました。これらの専門教育機関を修了後、本格的に俳優としてのキャリアをスタートさせ、特に舞台を中心に活躍しました。

現在の主な活動

現在は故郷である名古屋市を活動の中心に据え、その表現の場を多岐にわたって広げています。テレビやラジオ番組への出演、各種イベントでの司会、映像作品やCMなどのナレーターを務めるほか、演劇講師として後進の育成にも情熱を注いでいます。また、舞台作品などにおける振り付けを手がけることもあり、クリエイターとしての側面も持ち合わせています。特に、かつて中部日本放送（CBCテレビ）が制作・放送していた帯ドラマ枠『ドラマ30』には、多くの作品に出演し、その存在感を示しました。

劇団「パンジャーボンバーズ」

2010年、西山諒氏は知嶋大貴氏らと共に「人生応援劇団 パンジャーボンバーズ」を結成しました。以来、劇団の座長としてリーダーシップを発揮しています。劇団の公演においては、主要キャストとして出演するだけでなく、脚本の執筆、演出、既成作品の脚色、舞台の振り付けなど、作品創造における中心的役割を担っています。劇団活動を通じて、自身の芸術的探求を進めると同時に、共演者や若手俳優たちとの共同作業から新たな表現を生み出しています。

主な出演・参加作品

これまで西山諒氏が関わった作品は非常に多岐にわたります。

テレビ番組

特にCBCテレビ制作のドラマシリーズへの出演が多いことで知られます。

フジテレビ『どうーなってるの?!』
CBCテレビ『バトルファミリー』(2001年)
CBCテレビ『幼稚園ゲーム2 〜社宅篇〜』(2002年)
名古屋テレビ開局40周年記念ドラマ『コーリュー』(2002年)
CBCテレビ『ワンハート〜この空の下で〜』(2003年)
NHK名古屋放送局『中学生日記』(2003年4月〜2012年3月) - 本山千夏先生 役
CBCテレビ『幼稚園ゲーム3』(2003年)
CBCテレビ『ことぶきウォーズ』(2004年)
CBCテレビ『ママ!アイラブユー』(2005年)
CBCテレビ『新キッズ・ウォー2』(2006年)
東海テレビ『ぴーかんテレビ』
CBCテレビ『みこん六姉妹』(2006年)
CBCテレビ『キッパリ!』(2007年)
CBCテレビ『こどもの事情』(2007年)
CBCテレビ『みこん六姉妹2』(2008年)
CBCテレビ『キッパリ!!』(2008年)
CBCテレビ『オーバー30』(2009年)
CBCテレビ『えなりかずき!そらナビ』
NHK名古屋放送局『リミット -刑事の現場2-』(2009年)
CBCテレビ スペシャルドラマ『花祭』(2009年) - 白山優子 役
NHK岐阜放送局『恋するキムチ』(2011年)
ケーブルテレビ可児『情報バラエティー カニバラ』 - 「だいきとうたのカニある記」ナレーター

ラジオ番組

NHK-FMのFMシアターなど、ラジオドラマへの出演も多数。CBCラジオの番組やショッピングコーナーにも出演しています。

NHK-FM青春アドベンチャー、FMシアターほか多数（例: 『復習ゲーム』『家守綺譚』『死滅回遊』『恐竜のたまご』『うそつきマーメイド』『お顔』『終末のフール』『人らしく、生きられるように』『葡萄の秘密』『メロディ・フェア』『歪みたがる隊列』『徳重君の転校』など）
CBCラジオ『土曜ワイド 広瀬隆のラジオでいこう!』内コーナー
CBCラジオ ラジオショッピング（ジャパネットたかた、大丸ホームショッピング、CBC iShopなど）
CBCラジオ ラジオドラマ（例: 『名古屋開府400年 金助からの伝言』『おうちへ帰ろう X 〜ありがとう〜 定年オーライ』『還暦刑事(デカ)』など）
SHANANA! FM『斉木桂子の心のリラクゼーション』

CM

河合塾KALS
積和不動産中部
パロマ

舞台

俳優として数多くの作品に出演すると同時に、作・演出・振付などクリエイティブな役割も精力的に担っています。

市民劇場未来座: 『青い鳥』、『仇討』など。
高校演劇: 『神様、お願い!』(作・演出・出演)、『子供たちの戦記』(演出・出演)、『そらめ』(演出・出演)、『銀の骨鞄』(演出助手・出演)、『2222・愛の神話』(演出助手・出演)、『星に願いを』(演出・出演)、『影の砦』(演出・出演)、『夢、何処』(作・演出・出演)、『グリーンウッズファンタジー』(演出・振付・出演)など。
専門学校舞台芸術学院: 『私の青空』、『アンネの日記』、『コーラスライン』(演出・出演)など。
文学座附属演劇研究所: 『わが町』、『女の一生』、『ブルーストッキングの女たち』など。
Panjya-bo bo-n (劇団創立期): 一人芝居『つきもの』(作・演出・出演)、『つわもの』(作・演出・出演)など。
各種プロデュース公演: 金杉忠雄アソシエーツ、松本辰弥プロデュース、まぜ卵シアタープロデュース、東京チュルチュル、劇団Z-ZEST、BIG FACEプロデュース、PLAYER'S LEAGUE、佐藤和則プロデュース、ピンズクラブプロデュース、しゅうくりー夢、蒼月プロデュース、タレントオフィスともだち、ATOMIC☆GOOSEなど多数。
* パンジャーボンバーズ: 『陽の訪れのように』(演出・脚色・出演)、『花小金井 blues explosion』(脚本・演出助手・出演)、『Lettre true2 Saison son2』(演出・脚色・出演)、『Legnd of SATOMI〜南総里見八犬伝〜』(演出・脚色・出演)など、座長として演出、脚本、脚色、出演を兼任。

西山諒氏は、俳優としての表現力に加え、作品を多角的に作り上げる才を持つ、名古屋地域の演劇・エンターテイメント界を支える実力派の一人です。地元に深く根差しつつ、多彩な顔で活動を続けています。

もう一度検索