西方駅

西方駅

西方駅は、鹿児島県薩摩川内市西方町に位置する肥薩おれんじ鉄道線の駅です。駅番号はOR24で、地域の人々に利用されています。

歴史

駅名の由来は、開業当時の地名である薩摩郡高城村大字西方に由来します。「西方」という地名の起源には諸説あり、高城郡の西端に位置していたことから「西ノ方」や「西端」と呼ばれていたものが転じたという説や、古代の出水郡国形郷の「国形」が転訛したという説があります。

年表

1922年（大正11年）7月1日：鉄道省の駅として開業。
1952年（昭和27年）3月25日：鉄筋コンクリート造の駅舎に改築。
1961年（昭和36年）9月1日：貨物取扱を廃止。
1970年（昭和45年）9月1日：CTC導入に伴い業務委託駅となり、西方駅長が廃止され、川内駅の被管理駅となる。
1983年（昭和58年）3月14日：業務委託を終了し無人駅化、荷物扱いも廃止。
1987年（昭和62年）
4月1日：国鉄分割民営化により、JR九州に承継。
8月31日：夏季限定の有人営業最終日。
1988年（昭和63年）3月30日：旧駅舎を解体、現駅舎が竣工し、完全終日無人駅化。
2004年（平成16年）3月13日：九州新幹線開業に伴い、肥薩おれんじ鉄道に移管。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、無人駅です。上り方には保線用の側線が設けられています。かつては2面3線の有人駅で、大きなコンクリート製の駅舎があり、貨物用側線や貨物ホーム、駅舎の両隣には国鉄官舎がありました。

1970年代には、近隣の西方海水浴場や川内高城温泉への観光客で賑わい、優等列車の臨時停車や当駅止まりの臨時列車も設定されていました。1983年に無人駅化され、駅構内の規模は縮小しましたが、1987年までは夏季に駅員が派遣され、期間限定の有人駅として営業していました。

1988年に駅舎が解体され、簡易待合室が設置されました。その後、2000年頃に中線が使用停止となり、実質2面2線となりました。使用停止となった中線は、2004年に肥薩おれんじ鉄道に移管された際に完全に撤去されました。

駅の近くには西方海水浴場があり、夏には海水浴客で賑わいます。また、毎年8月上旬に開催される「海・ふれ愛in西方夏祭り納涼大会」の最寄り駅でもあり、開催日は駅周辺が大変混雑します。JR九州から移管後も、2006年の開催日までは当駅と川内駅の間で臨時列車が1往復設定されていました。

のりば

基本的には上下列車ともに1番線に入線し、列車交換時のみ下り列車が2番線に入線します。2番線はどちらの方面からの発着も可能ですが、上り列車は臨時列車を除き設定されていません。JR九州時代には、2番線ホームの跨線橋の近くに古い木造の待合室がありましたが、肥薩おれんじ鉄道に移管され、ホーム嵩上げ工事の際に取り壊されました。

利用状況

2019年度の1日平均乗車人員は10人です。

駅周辺

西方海水浴場
国道3号
薩摩川内市立西方小学校（2013年3月31日閉校）
西方郵便局
高城護国神社
川内高城温泉

バス路線

駅前の国道3号にある「西方駅前」停留所から、以下の路線が発着します。

南国交通
車庫前 - 阿久根新港及び鶴翔高校
薩摩川内市コミュニティバス
北部循環バス（湯田・西方循環線）

隣の駅

肥薩おれんじ鉄道

■肥薩おれんじ鉄道線

薩摩大川駅（OR23） - 西方駅（OR24） - 薩摩高城駅（OR25）

脚注

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
西方駅 (曖昧さ回避)

外部リンク

* 西方駅（各駅案内） - 肥薩おれんじ鉄道

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