西村専次

西村専次：実業家、そして馬主としての足跡

西村専次（にしむら せんじ）は、1945年6月22日生まれ、岩手県出身の実業家です。彼は小岩金網株式会社の会長を務める傍ら、日本中央競馬会 (JRA) および地方競馬全国協会 (NAR) に登録された馬主としてもその名を知られています。

生い立ちと事業の成功

西村氏は岩手県平泉町で育ち、1961年に平泉中学校を卒業後、集団就職で上京。柘植金網に入社しました。1968年には江戸川区小岩に小岩金網製作所を創業し、1970年に小岩金網株式会社を設立、代表取締役社長に就任しました。会社の成長とともに、出身地である岩手県に工場や支店を構え、地域経済の発展に大きく貢献しました。

現在は、小岩金網株式会社の会長の他、関連会社であるジャパンネットトレーディング株式会社の代表取締役社長、小岩運輸株式会社の代表取締役会長も兼任しています。また、平泉観光大使、奥州大使、在京岩手産業人会常任幹事、ふるさと平泉会会長、日本金網団体連合会顧問、由仁町ふるさと大使など、多岐にわたる役職を務めています。

競馬への情熱と貢献

西村氏は競馬に対する深い造詣を持ち、馬主として数多くの競走馬を所有しています。その所有馬は主にJRA、南関東競馬、岩手競馬、そして米国に配置されています。冠名には「オウシュウ」「ガッサン」「グリーンヒル」などが用いられています。

特に、岩手競馬に外国産の競走馬を入厩させ、それらの馬がJRAや全国の舞台で活躍することで、岩手競馬の発展に大きく貢献しました。近年では、国内のみならず米国にも競走馬を所有し、国際的な視野で競馬に携わっています。

2006年12月17日には、米国・ハリウッドパーク競馬場で現地所有馬のRomance is Dianeが2歳G1レースであるハリウッドスターレットステークス（ダート8.5ハロン）を制覇。西村氏は米国のG1レースを制した馬主となりました。

主な所有馬

Romance is Diane（2006年 米国・ハリウッドスターレットステークス）
オウシュウクラウン
ビッグロマンス（2010年、全日本2歳優駿優勝馬）

参考文献

『岩手人名大鑑』1996年、岩手日報社。

西村専次氏は、実業家としての成功に加え、競馬界への貢献を通じて、多方面でその才能を発揮している人物と言えるでしょう。

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