西鉄香椎駅

西鉄香椎駅について

西鉄香椎駅（にしてつかしいえき）は、福岡県福岡市東区香椎駅前二丁目に位置する西日本鉄道（西鉄）貝塚線の駅で、駅番号はNK05です。この駅は貝塚線唯一の管理駅であり、松本清張の小説『点と線』にも登場しています。乗客への案内放送では「西鉄香椎、香椎」と周知されています。

歴史の歩み

西鉄香椎駅は、1924年5月23日に博多湾鉄道汽船の新香椎駅として開業しました。その後、1942年9月19日に博多湾鉄道汽船が九州電気軌道へと合併され、1950年5月15日に現在の名称である西鉄香椎駅に改称されました。2006年には香椎副都心土地区画整理事業により高架駅となり、2017年には駅ナンバリングが導入され、同年8月に駅前広場の供用が開始されました。

駅の構造と設備

西鉄香椎駅は高架に位置する島式ホームを持ち、1面2線の構造となっています。ホームの有効長は3両分ですが、将来的には6両編成にも対応できるように設計されています。駅には自動改札機、エレベーター、エスカレーターなどの設備が整っており、1階部分には定期券販売所も設置されています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は4,226人であり、その近くにはJR香椎駅が存在し、2021年度の1日平均乗車人員は11,321人と多くの利用者を集めています。このため、JR香椎駅の方が利用者が多い状況です。しかしながら、JR千早駅が開業した現在でも、西鉄香椎駅でのJRへの乗り換えを行う利用客は一定数存在しています。

周辺環境

駅周辺では、香椎副都心土地区画整理事業に伴う大規模な再開発が進行中です。周辺には福岡女子大学や九州産業大学、福岡県立香住丘高等学校、福岡県立香椎高等学校などの教育機関が多数あり、さらに福岡市立香椎小学校や農業協同組合の支店もあります。また、国道3号や福岡高速1号線の香椎出入口も近接しています。加えて、駅前にはにしてつストア香椎店やイオンモール香椎浜もあり、便利なショッピングスポットとして利用されています。

バス路線

2017年8月26日からは、駅前広場が完成し、西鉄香椎始発着の路線バスの乗り入れが開始されました。これにより、地域の交通利便性は一層向上しています。バス停には西鉄香椎バス停と西鉄香椎駅前バス停があり、異なる方向へ向かう多様な路線が利用可能です。

その他の情報

高架駅の移転までは、開業から続いていた駅舎が残っており、この駅は西鉄全線で唯一、大正時代および戦前に建設された駅舎を持っていました。また、現在のJR香椎駅は、かつて西日本鉄道が運営していた駅であり、歴史の一端を担っています。

隣接駅

• - ■貝塚線: 香椎宮前駅（NK04） - 西鉄香椎駅（NK05） - 香椎花園前駅（NK06）

西鉄香椎駅は、福岡市の交通網の中で重要な役割を果たしており、今後もその発展が期待されています。

もう一度検索