親和会 (高松)

親和会（しんわかい）

親和会は、香川県高松市に本部を置く指定暴力団で、2023年末の時点で約40人の構成員を抱えています。親和会の歴史は、二代目本多会系の北原組から始まり、独自の道を歩んできました。

来歴

北原組の設立

高松市において「大隠居」と称された綿屋こと矢野清太郎（1879年11月1日-1956年4月13日）は、神戸の大嶋秀吉や中山八十吉と密接な関係を築いていました。矢野の子分であった北原伝次郎が独立を果たし、北原組を設立しました。昭和20年代には、初代本多会会長である本多仁介との関係を深め、彼の舎弟となりました。1947年頃には他の組織との抗争を経験し、1959年12月には伝次郎の娘婿である柴田敏治が二代目として北原組を継承しました。1965年には柴田も市議選に出馬し、その結果二代目北原組は解散しました。

親和会の結成

1965年に二代目本多会・二代目北原組が解散すると、その幹部であった細谷勝彦が会長となり、1967年頃に高松親和会が設立されました。1971年には名称が親和会に変更され、以降の活動が始まりました。

親和会は設立後、1971年に若林組との抗争を開始しました。1982年にも同組との重要な抗争（高松抗争）が発生し、阪神懇親会による仲裁が行われました。さらに1984年には新高松抗争を起こすなど、他の組織との抗争を繰り返しましたが、現在でも独立系の立場を維持しています。

指定暴力団に認定

親和会は1992年12月に香川県公安委員会から指定暴力団として公認されました。2005年には、五代目山口組、三代目山健組、七代目中津川組との抗争が発生し、特に同年4月には山口組の五代目豪友会との激しい衝突が報告されました。この際、親和会の組員が高知市内の豪友会本部に発砲する事件も生じています。

その後2005年10月には、理事長の吉良博文が二代目を継承しました。吉良は2006年の1月に、大阪市内で行われた賭博に参加中に逮捕される事件があり、その後、2007年には六代目山口組の幹部と友好関係を結びました。そして2008年に入ると、初代会長であった細谷勝彦が総裁職を退き、組織内の新たな変化が見られました。

歴代組長および会長

親和会及び北原組には歴代の組長と会長が存在し、北原組の初代は北原伝次郎、二代目は柴田敏治です。一方、親和会の初代会長は細谷勝彦、二代目は吉良博文です。

主要幹部

現在の親和会では、会長に吉良博文が就任し、会長代行に竹内寛（親誠会会長）、理事長に溝淵毅（溝淵組組長）が名を連ねています。副会長には西澤吉夫（西澤組組長）など、多くの幹部が組織運営に携わっています。

親和会はその歴史を通じて数多くの抗争を経験し、独立性を確立するための戦略を取ってきました。これからの活動がどのような進展を見せるのか、引き続き注目が集まっています。

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