諫早神社

諫早神社の紹介

諫早神社（いさはやじんじゃ）は、長崎県諫早市に位置し、九州の守護神を祀る重要な神社です。この神社は、その広大な神徳と霊験あらたかなご利益から多くの人々に崇敬されています。

祭神

諫早神社では、天照大御神（あまてらすおおみかみ）をはじめとする様々な神々が祭られています。主要な祭神には、大己貴大神（おおなむちおおかみ）、少彦名大神（すくなひこなおおかみ）と、九州の守り神である白日別命（しらひわけのみこと）、豊日別命（とよひわけのみこと）、豊久土比泥別命（とよひひこひでわけのみこと）、建日別命（たけひわけのみこと）などが含まれます。また、猿田彦神、八幡神、稲荷神、天満神、御霊宮、太子堂といった他の神々も合祀されており、信仰の中心地としての役割を果たしています。

歴史

この神社の歴史は平城京の奈良時代にさかのぼります。神亀5年（728年）、聖武天皇の勅願に応じて、行基菩薩が当地へ訪れ、石祠を建立したことがこの神社の起源とされています。神仏習合の形態で「四面宮」として栄え、地域の領主たちが信仰の場として指定してきました。特に西郷家や龍造寺家、諫早家からの厚い支持を受けてきました。天正15年（1587年）、龍造寺家晴が諫早の領主となった際に、境内の整備や本殿の再建が行われ、神社の重要性が高まりました。

しかし、明治元年（1868年）には神仏分離令が施行され、荘厳寺との並祀が解消されました。これに伴い、本尊などが近隣の寺院に移設されることとなり、その際に「四面宮」という名称が「諫早神社」に変更されました。また、昭和20年（1945年）には県社に昇格し、更なる歴史的重みを持つこととなりました。

文化財

神社には行基菩薩が植えたとされるクスの木が群生しており、これらは神木として信仰されています。この楠たちは昭和41年（1966年）に「諫早神社のクス群」として長崎県の天然記念物に指定されており、その保護と保存が行われています。

交通アクセス

諫早神社は、交通の便が良く、JRや島原鉄道の諫早駅から徒歩約5分の距離にあります。また、長崎空港からは車を利用して約30分で到着できるため、多くの参拝者が訪れる容易なアクセスの場所に位置しています。

まとめ

諫早神社は、長い歴史を持つ神社であり、地域の人々から広く信仰されています。多くの神々を祀り、特に当地の守護神としての役割を果たすこの神社は、訪れる人々に静かな癒しとご利益をもたらす存在であり続けています。

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