谷山駅 (鹿児島県)

谷山駅について

谷山駅（たにやまえき）は、鹿児島県鹿児島市谷山中央一丁目に位置する九州旅客鉄道（JR九州）の指宿枕崎線の駅です。この駅は周辺地域の交通の要所となっており、地域住民にとって重要な役割を持っています。

歴史

谷山駅は1930年に設立され、指宿線の一部として開業しました。当初は鹿児島郡谷山町上福元に位置していました。1963年には指宿線が指宿枕崎線に改称され、谷山駅もその一部となりました。その後、1971年には貨物の取り扱いが廃止され、1985年には新しい駅舎が供用開始されました。

1987年に国鉄が分割され、JR九州の駅となったことは、駅の運営に大きな変化をもたらしました。2011年から2016年にかけて高架化工事が進められ、駅は移転するとともに、バリアフリー対策としてエレベーターやエスカレーターが設置されました。

たとえば、2019年には、地元出身のシンガーソングライター吉田拓郎の楽曲「夏休み」が構内で毎正時に流れるようになり、地域の活性化にも寄与しています。

駅構造

谷山駅は、島式ホーム1面2線を有する高架駅で、乗客は自動改札機を利用して乗車します。SUGOCAやオレンジカードなどのICカードの利用が可能で、特に自動券売機やICカードチャージ機も完備されています。近年では、駅の無人化も進められ、駅遠隔案内システム「ANSWER」が導入され、一定の時間帯において無人化が実施されています。

利用状況

2020年度のデータによると、谷山駅の1日平均乗客数は2,546人に達しています。これにより、住宅地の密集度が高い周辺でも、地域住民の通勤や通学のニーズを満たす役割を果たしています。

駅周辺

駅周辺は旧谷山市の市街地であり、国道225号線を通じて南へ延びています。この地域は大きな住宅街であるため、通勤・通学の需要が非常に高いです。谷山駅から五位野駅周辺までは、多くの列車が運行され、交通の便も良好です。再開発の検討が進められており、谷山駅から慈眼寺駅を結ぶ高架化工事は、地域の渋滞問題を緩和するための重要なプロジェクトです。

周囲には、鹿児島市役所谷山支所や図書館、教育機関などがあり、地域の中心としての役割を果たしています。また、バス路線も充実しており、鹿児島交通や鹿児島市営バスが運行するバス停も近くにあります。

その他の情報

立体化工事は、鹿児島市の市単独事業として行われ、約180億円の費用がかけられました。この取り組みにより、地域の交通環境が大きく改善されています。

総じて、谷山駅は鹿児島市内の重要な交通拠点であり、歴史的にも現代的にも多くの機能と役割を担っています。

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