豊山亮太

豊山 亮太

豊山亮太（ゆたかやま りょうた）は、1993年9月22日に新潟県新潟市北区で生まれた元大相撲力士である。本名は小柳亮太（おやなぎ りょうた）で、時津風部屋に所属していた。身長は185cm、体重は178kg、血液型はO型である。彼の得意技は突きと押しで、最高位は西前頭筆頭（2020年7月場所）だった。特に焼肉を好物とするなど、競技の合間には自身の食文化を大切にしていた。

学生時代とアマチュア時代

豊山は、豊栄市立葛塚小学校の1年生で相撲を始め、地元の相撲教室に通っていた。小学校ではわんぱく相撲全国大会で3位入賞の実績を持つ。5年生の頃に野球へ転向し、新潟市立光晴中学校では野球部に所属。高校は金沢学院東高校に進学し、高校総体でベスト8入りを果たした。

大学では東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科を選び、相撲部での活動を再開。アマチュア選手としても活動をしており、全日本相撲選手権ではベスト8に進出、その成績により大相撲三段目付出資格を獲得する。

大相撲入門とプロとしてのキャリア

2016年に東京農業大学を卒業後、豊山は時津風部屋に入門し、同年3月に三段目で初土俵を踏んだ。その後、無敗の成績で三段目と幕下で優勝を果たし、すぐに十両に昇進する。2017年5月場所では初めて幕内の土俵を経験するが、その後の場所では苦しみも味わった。

昇進と成績

特に2018年には、2桁の勝ち星を挙げることができ、上位との対戦での経験を積む中で成長を見せた。しかし、怪我によって波に乗れないことも多く、2020年初頭には新型コロナウイルスの影響で無観客での土俵が続いた。

2022年11月には引退が発表され、同年12月には引退会見を行った。引退に至るまでの経緯として、度重なる怪我に苦しむ中で、相撲に対する情熱が薄れつつあったと振り返っている。。

引退後の活動

引退した豊山は、パーソナルトレーナーとしての道を歩み始める計画を立て、新潟市内でトレーナー活動をする意向を示した。2023年に自身のパーソナルジム「OYG」をプレオープン。その後、正式にオープンし、新たな挑戦を始めている。また、東京マラソンを目指し、体重管理にも力を入れている。

取り口とエピソード

豊山の相撲スタイルは主に突き押しを得意としており、そのパワーは同部屋の正代を上回るほどだった。一方で、引き技が得意でないことから、試合では自らのスタイルを強化する必要性を感じることが多かった。相撲の世界での努力と成長は、ライバルである朝乃山との関係にも反映されていた。

豊山は自らが八百長を避け、正当な勝負を続ける姿勢を抜きにしない力士として注目されていた。自身の相撲経験を生かしつつ、健康的なライフスタイルを続けることを誓い、ファンへの感謝も忘れない姿勢が印象的である。

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