豊島区立清和小学校

豊島区立清和小学校（としまくりつせいわしょうがっこう）は、東京都豊島区巣鴨3丁目に所在する公立小学校です。地域の教育拠点として、創立以来、子どもたちの健やかな成長を見守り続けています。

沿革

本校は1950年（昭和25年）4月1日に開校しました。初代校長には高島重吉氏が就任。同年8月には巣鴨小学校から移転し、木造2階建ての校舎6教室で新たなスタートを切りました。開校当初の教員数は11名、児童数は324名でした。

開校から間もない9月7日には、新築校舎の落成式が執り行われ、この日が学校の開校記念日と定められました。その後、児童数の増加などに対応するため、施設の拡充が急速に進められます。1951年（昭和26年）3月には第一次増築校舎が完成し、翌1952年（昭和27年）には校地が拡張されたほか、第二次・第三次増築校舎も立て続けに竣工しました。さらに1953年（昭和28年）には図書館が設けられ、1955年（昭和30年）から1956年（昭和31年）にかけても第四次・第五次と増築が続けられ、施設の充実が図られました。1958年（昭和33年）には校庭の舗装が完了し、翌1959年（昭和34年）には二度目の校地拡張が行われました。

創立10周年を迎える1961年（昭和36年）には、学校のシンボルとなる校旗が制定され、講堂兼体育館とプールも完成しました。同年9月には校歌が制定され、発表会が開催。翌1962年（昭和37年）には同窓会「あざみ会」の発表会が行われるなど、学校を取り巻くコミュニティの活動も活発化しました。その後も、運動靴や帽子の制定（1966年）、清和音頭の作成（1967年）といった学校文化の醸成が進められました。

1970年代に入ると、校舎の老朽化等に対応するため大規模な改築工事が段階的に行われました。1970年（昭和45年）に第一期工事が完成し、同年には創立20周年記念式典が挙行されました。1972年（昭和47年）には第二期工事が完成し、長年親しまれた木造校舎の解体が進められました。そして1973年（昭和48年）の第三期工事を経て、1974年（昭和49年）1月に現在の校舎が完成しました。

改築後も教育環境の向上に向けた取り組みは継続されました。1977年（昭和52年）には施設開放実験校として指定され、地域への貢献も始まりました。1980年（昭和55年）にはプールや校庭（アーバンコート化）が改修され、創立30周年記念式典が開催。1986年（昭和61年）には体育館が増改築されました。

平成に入ってからも、1989年（平成元年）の外壁塗装・窓枠改修、1992年（平成4年）からの複数年にわたる教室や特別教室、給食室、水回りなどの改修工事が計画的に実施されました。1995年（平成7年）には創立45周年、2000年（平成12年）には創立50周年の記念式典が盛大に行われました。この間、パソコン室の設置（1998年）など、時代の変化に対応した設備導入も行われています。

21世紀に入り、2003年（平成15年）以降はプールや体育館の改修に加え、耐震補強工事（2004年）や普通教室へのエアコン設置（2005年）など、安全で快適な学習環境整備が進みました。2006年（平成18年）には創立55周年を迎えました。2009年（平成21年）には音楽室と図工室の全面改修が行われ、特に校庭の全面芝生化が実現し、「芝開き」が行われたことは特筆されます。2010年（平成22年）には創立60周年記念式典が挙行されました。

その後も体育館照明（2011年）、パソコン室（2012年）、プール（2014年）、校舎外壁・屋上・トイレ（2018年）、体育館・プール（2019年）、校庭（2021年）と、継続的な施設の改修が行われています。教育内容面では、田んぼの設置（2004年）や、夏休み英語教室（2003年）、不審者対応訓練の公開（2004年）、あいさつ運動（2004年）などが実施されてきました。

また、安全教育への取り組みも積極的に行われ、2020年（令和2年）1月にはインターナショナルセーフスクール認証を取得しました。同年12月には創立70周年記念式典が挙行され、学校の長きにわたる歴史が祝われました。2023年（令和5年）1月にはインターナショナルセーフスクール再認証を受けるなど、安全・安心な学校づくりの努力が続けられています。

教育目標

清和小学校では、以下の三つの柱を教育目標として掲げ、児童一人ひとりの可能性を伸ばす教育を目指しています。

考えを活かし挑戦する子
深く学び創造する子
認め合い豊かに成長する子

通学区域と進学先中学校

本校の通学区域は、巣鴨3丁目の5番から18番、巣鴨4丁目の一部、北大塚1丁目の全域です。これらの区域に居住する児童は清和小学校に通学します。卒業後の公立中学校への進学先は、豊島区立巣鴨北中学校となります。

学校周辺

学校の周囲には、地域住民のための施設が点在しています。江戸橋通りを挟んで南側には区民ひろば清和第二（旧:巣鴨第一児童館）が隣接し、豊島区道を挟んだ西側には東京都立大塚ろう学校があります。近隣には豊島区立巣鴨第一保育園や区民ひろば清和第一があり、また巣鴨郵便局、豊島区立巣鴨体育館、豊島区立巣鴨図書館、巣鴨地域文化創造館といった公共施設も利用しやすい距離にあります。国道17号線も近くを走り、医療機関や公園も点在する生活環境です。近隣には十文字中学校・高等学校や東京都立文京高等学校といった教育機関も位置しています。

アクセス

清和小学校へは、複数の交通機関でのアクセスが可能です。

都営バス:
「草63」系統の「巣鴨四丁目」停留所（池袋駅東口方面行きのりば）から徒歩約7分（約430m）。
「とげぬき地蔵前」停留所（巣鴨駅前・西日暮里駅前方面行きのりば）から徒歩約8分（約495m）。
東京都電荒川線:
巣鴨新田停留場から徒歩約8分（早稲田方面行きのりばから約545m、荒川車庫前・三ノ輪橋方面行きのりばから約550m）。
都営地下鉄三田線:
巣鴨駅（A3出口）から徒歩約8分（約560m）。
JR東日本山手線:
大塚駅（北口）から徒歩約10分（約680m）。
* 巣鴨駅（正面口）から徒歩約11分（約750m）。

これらの多様な交通手段により、地域内外からの通学や来校が比較的容易です。清和小学校は、地域の歴史と共に歩み、未来を担う子どもたちの育成に力を注いでいます。

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