豊浜町箕浦

豊浜町箕浦

豊浜町箕浦（とよはまちょうみのうら）は、香川県観音寺市に位置する地域です。この地区は日本の四国本土部分でも最も西端にあり、郵便番号は769-1604です。豊浜町箕浦は山と海に囲まれた自然豊かな場所で、農村や漁村といった集落が点在しています。四国の県庁所在地に対してもほぼ等距離であり、交通の利便性も高いのが特徴です。

地理的特徴

この町は観音寺市の南西にあり、愛媛県四国中央市との県境に位置しています。北側には瀬戸内海の燧灘が広がり、南側は讃岐山脈に囲まれています。地域の地形は東西に長く、平地は限られているため、主に農業と漁業が行われてきました。しかし、この地域には工業団地もあり、物流や製造業が盛んなため、この町はのどかな田園風景と活気ある工業地帯が共存しています。

2010年の国勢調査によれば、人口は1,201人、世帯数は410世帯、面積は約94万平方メートルであり、人口密度は127.7人/km²です。四国の主要な交通路であるJR予讃線、国道11号、高松自動車道といった重要なインフラが集まっているため、アクセスが非常に便利です。市外局番は大部分が0875ですが、県境に接する一部地域は0896を使用しています。これは香川県と愛媛県との境界に位置することから生じる独特の現象です。

河川と港湾

豊浜町箕浦には、いくつかの河川が流れています。主要な河川には四方堂川、西原川、田ノ下川があり、これらの河川は地域の水資源を支えています。また、箕浦漁港もこの地域の重要な漁業基地であり、地元の漁師たちが新鮮な魚を獲っています。

歴史概要

地名の「瓢浦」は、地形が箕の形に似ていることに由来しています。この地域は元々豊田郡（1899年からは三野郡）蓑浦村の一部として知られていました。1890年に町村制が施行され、和田村に合併して新しい村が成立しました。その後、1916年に予讃線が開業し、箕浦駅が設立されました。

1955年には和田村と豊浜町が合併し、新しい豊浜町が形成されました。そして2005年には豊浜町が観音寺市の一部となり、その際に旧町名を引き継いだ豊浜町箕浦となりました。

主要施設とコミュニティ

この地域には様々な公共施設やサービスが充実しています。たとえば、観音寺警察署の箕浦駐在所や関谷簡易郵便局、地域集会所などがあります。地域には商業施設や物流関連の工場も多く点在しており、生活に必要な環境が整っています。

いくつかの企業も根付いており、例えばカミイソ産商の工場や堤製パン、昭和紙工などが地域経済を支えています。また、観光スポットとして道の駅とよはまや、堀切海岸、余木崎海岸などがあり、美しい景観を楽しむことができます。

豊浜町箕浦は、自然環境と工業活動のバランスが取れた魅力ある町であり、地域住民にとっても訪れる人たちにとっても心地よい環境が整っています。

もう一度検索