豪風旭

豪風 旭について

豪風 旭（たけかぜ あきら）は、1979年6月21日に秋田県北秋田郡森吉町で生まれた元大相撲力士です。本名は成田 旭（なりた あきら）で、体格は172cmの身長に152kgの体重、血液型はAB型です。彼は尾車部屋に所属し、得意技として突きや押し、一本背負いを駆使し、最高位は西関脇という輝かしい成績を収めました。相撲界を引退した後は、年寄・押尾川として後進の指導にあたっています。また、秋田県の県民栄誉章や北秋田市の市民栄誉賞も受賞した他、ふるさと大使としての活動も行ってきました。

来歴

豪風は小学生の頃に相撲部に所属し、以降相撲への情熱を燃やし続けましたが、森吉町立森吉中学校では相撲部がなかったため、柔道に打ち込むことに。中学時代には教師を志して学級委員長として生徒をひっぱる一方で、試験対策のため勉強に没頭しました。やがて秋田県立金足農業高等学校に進学し、相撲に再び取り組むこととなります。この頃から彼は相撲に対する情熱が復活し、基礎を磨くための厳しいトレーニングに励みました。

中央大学へ進学した豪風は、学生相撲の舞台でも活躍し、最終的には学生横綱の称号を獲得します。大学卒業後、2002年5月に本名の「成田」で初土俵を踏み、すぐに相撲界での才能を発揮し、新十両、さらには幕内昇進と目覚ましい成長を遂げていきます。彼の四股名は「豪風」に改名され、豪快な力士としての道を歩み続けました。

競技者としての成績

豪風は新入幕の際は苦難の連続でありましたが、すぐに回復し、波乱万丈のキャリアを送りました。特に2008年1月場所や2010年9月場所では12勝の好成績を収め、敢闘賞を受賞。2014年には年齢35歳を超えた中で初金星を獲得し、戦後最年長での新関脇昇進を成し遂げました。彼は多くの強豪力士たちと闘い、数多くの勝利を収める一方で、苦しい試練にも直面し続けました。

特に印象的なのは、引退前の2019年に現役を退く際、彼が自身の成績や取り組みを振り返り、相撲への情熱や指導者としての希望を語る姿です。豪風は引退後も相撲界に貢献するため、押尾川部屋を設立し、後進の育成に尽力する意向を持っています。

取り口とスタイル

豪風の取り口は、特徴的な押し相撲です。彼は低い身長と広い肩幅を生かし、重心を低く保ちながら相手を押し込んでいきます。その力強い立合いと、一気に攻め込むスタイルが魅力ですが、一方で脇が甘いところが欠点ともされています。独自の調査や技術向上に励む姿勢が、多くのファンに愛される理由でもあります。

人物・エピソード

豪風は非常に几帳面で我慢強い性格を持っています。趣味はサイクリングで、好物は焼肉です。現役時代は筋トレに熱心で、記録的な腕周りを維持していました。彼の数々のエピソードの中でも、難病と闘う子供との交流によって得た勇気、また地元のイベントや訪問活動などが地域の憩いの場となっていました。

引退相撲では、多くの仲間やファンに囲まれつつ、家族への感謝の意を表明しました。今後も彼の歩みは多くの人に影響を与えていくでしょう。豪風の情熱と信念は、指導者として新しい世代にも受け継がれていくことが期待されています。

もう一度検索