賀田駅

賀田駅（かたえき）

賀田駅は、三重県尾鷲市曽根町にある、東海旅客鉄道（JR東海）紀勢本線の駅です。尾鷲市南部の集落、賀田と曽根のほぼ中間に位置し、地域住民の利用が多い駅です。

歴史

賀田駅は、紀勢本線の中でも最後に開通した区間に位置します。

1959年（昭和34年）7月：紀勢本線の三木里駅 - 新鹿駅間延伸に伴い、新設されました。
1978年（昭和53年）4月1日：貨物取扱を廃止。
1983年（昭和58年）12月21日：無人駅化。ただし、1992年頃まで管理駅からの派遣職員による乗車券販売が行われていました。同時に荷物扱いも廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、JR東海の駅となりました。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車交換が可能です。構内は比較的広く、かつては数本の側線が敷設されていました。駅舎とホームは遮断機付きの構内踏切で連絡しています。

開設当時からの駅舎はブロック造りの平屋建てで、周辺の駅と似たデザインです。現在は尾鷲駅が管理する無人駅となっており、駅舎内部の窓口は通常シャッターが閉まっています。ただし、近年では熊野大花火大会（毎年8月17日）当日のみ窓口が開かれます。

のりば

駅舎側の1番線を本線とした1線スルー配線が採用されており、基本的には列車交換がない場合、上下線ともに1番線に入線します。ただし、列車交換の有無にかかわらず、2番線に停車する列車も存在します。

利用状況

三重県統計書によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りです。

※具体的な乗車人員のデータは省略します。

駅周辺

駅周辺は古川が賀田湾へ注ぐ河口に位置しています。駅北側に賀田集落、南側に曽根集落があり、駅はその中間に位置します。駅名となっている賀田集落は、古川の対岸に位置します。

紀勢本線の線路は賀田集落を通っていますが、駅は津波対策のため、あえて古川を渡った対岸に設置されました。

線路は賀田集落のすぐ北から亥谷トンネル、曽根集落のすぐ南から曽根トンネルに入ります。これらのトンネルはそれぞれ三木里駅付近、二木島駅付近まで続く長大なトンネルです。大曽根浦駅以南の紀勢本線は、入江の奥にある集落同士をトンネルで結ぶ区間が多く、駅間はトンネル内を走行することがほとんどです。

曽根トンネルは非常に硬い岩盤で難工事となり、後年青函トンネル工事に参加した国内精鋭のトンネル職人が集められました。

賀田集落には、尾鷲市立賀田小学校、尾鷲市立輪内中学校、賀田郵便局、尾鷲警察署賀田駐在所があります。曽根集落には、尾鷲市役所南輪内出張所、三重紀北消防組合尾鷲消防署輪内出張所があります。道路は国道311号が海岸線に沿って走り、駅北側で県道70号が国道から西へ分岐しています。

バス路線

尾鷲市ふれあいバスのハラソ線が運行。

尾鷲駅
梶賀

隣の駅

東海旅客鉄道（JR東海）

■紀勢本線

三木里駅 - 賀田駅 - 二木島駅

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