赤井川駅

赤井川駅（あかいがわえき）

北海道茅部郡森町字赤井川に所在する、北海道旅客鉄道（JR北海道）函館本線の鉄道駅です。函館本線の本線区間に属し、駅にはH66の駅番号が付与されています。電報略号は「アカ」、事務管理コードは▲140110です。

歴史

赤井川駅は、明治時代中期に北海道鉄道の駅としてその歴史を開始しました。具体的には、1904年（明治37年）10月15日に開業し、当初は一般駅として旅客や貨物の取り扱いを行っていました。

その後、鉄道国有化の流れの中で、1907年（明治40年）7月1日には国の管理下に移管され、国有鉄道の駅となります。路線の名称が定められた1909年（明治42年）10月12日には、現在の函館本線に組み込まれました。

戦後、日本国有鉄道法が施行された1949年（昭和24年）6月1日には、新たに発足した日本国有鉄道（国鉄）に継承されます。高度経済成長期に入ると、鉄道貨物輸送の形態変化に伴い、1960年（昭和35年）5月25日には貨物取り扱いが廃止されました。さらに1972年（昭和47年）4月5日には、荷物取り扱いも終了となり、これと同時に駅係員が配置されない無人駅となりました。

民営化を控えた1987年（昭和62年）3月には駅舎が改築され、同年4月1日の国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅として新たなスタートを切りました。

2000年（平成12年）3月11日のダイヤ改正では、快速「アイリス」の下り列車が廃止され、以降は普通列車のみが停車する駅となりました。駅ナンバリングについては、2007年（平成19年）10月1日に導入され、H66という番号が付与されています。

駅名の由来

駅名は、所在地である「赤井川」の地名に由来しています。この地名は、アイヌ語の「フレペッ（hure-pet）」という言葉を意訳したものです。「フレ」は「赤い」、「ペッ」は「川」を意味しており、直訳すると「赤い川」となります。この名称が付いた背景としては、周辺を流れる川の水が常に濁っているため、あるいは鉱物を含有することで水の色が赤く見えることがあったため、といった説があります。なお、同じ北海道内に存在する赤井川村とは地理的にも歴史的にも関連はありません。

駅構造

赤井川駅は地上に設置された駅で、単式ホーム2面と線路2線を有する構造です。上下列車の行き違いが可能な交換駅として機能しています。ホームと線路の配置は、駅舎側から順にホーム1面、線路1線、線路1線、ホーム1面という並びになっています。互いのホーム間は、駅中央付近に設けられた遮断機付きの構内踏切によって連絡されています。また、安全側線が上下線それぞれに1線ずつ設けられています。

列車は通常、駅舎に面した1番のりばから発着しますが、他の列車の通過待ちなど、待避を行う際には2番のりばが使用されます。

駅は七飯駅が管理する無人駅で、夜間の連絡先は森駅となっています。有人駅時代の駅舎は1987年に改築され、現在は民家のような外観を持つサイディング張りの建物が使用されています。駅舎は構内の南西側（旭川方向に向かって左手）に位置し、ホーム中央部に接しています。駅舎とは別に、独立した建物としてトイレが設置されています。

のりば

当駅には2つののりばがありますが、待避を行う列車が2番線を利用するケース以外は、主に1番のりばが使用されます。

利用状況

赤井川駅の乗車人員に関する詳しいデータは提示されていませんが、年間の利用状況に関する推移が記録されているようです。また、「JR調査」として、特定の年度を最終年とする過去5年間の調査日における平均値が参照される場合があります。数値としては示されていませんが、利用状況の統計が取られていることが分かります。

駅周辺

駅周辺には、主要な交通路として国道5号線が通っており、その沿道には函館バスの「赤井川」停留所が設置されています。また、北海道道843号宿野辺保養基地線も近隣を通っています。高速道路を利用する場合、道央自動車道の大沼公園インターチェンジが比較的近い位置にあります。

自然環境としては、駅から南へ約1.5kmほどの場所に、カルデラ湖である蓴菜沼（じゅんさいぬま）が広がっており、円沼や、駅名の由来となった赤井川、宿野辺川といった河川も見られます。その他、大沼レイクゴルフクラブや森町立赤井川小学校といった施設が点在しています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）函館本線の普通列車は、以下のように停車します。

* 大沼公園駅 (H67) - 赤井川駅 (H66) - 駒ヶ岳駅 (H65)

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