赤倉温泉 (新潟県)

赤倉温泉

赤倉温泉は、新潟県妙高市に位置する温泉地で、妙高山の山腹に広がっています。その歴史は古く、江戸時代には湯治場として利用されていましたが、明治時代以降はスキーリゾートとしての開発が進み、現在では大規模な温泉街とスキー場を形成しています。特に赤倉温泉スキー場は、日本でも有数の規模を誇り、多くのスキーヤーやスノーボーダーに親しまれています。

泉質

赤倉温泉の泉質は、以下の2種類です。

硫酸塩泉
炭酸水素塩泉

毎分2,042リットルもの豊富な湧出量を誇り、温泉街全体を潤しています。

温泉街

温泉街には、リーズナブルな民宿や山荘から、老舗旅館や高級リゾートホテルまで、幅広い宿泊施設が点在しています。そのため、様々なニーズに対応できるのが魅力です。また、日帰り入浴施設としては、「野天風呂 滝の湯」という露天風呂があり、自然の中で温泉を楽しむことができます。営業期間は4月下旬から11月上旬頃までとなっています。その他、足湯を楽しめる足湯公園も整備されています。

歴史

江戸時代

赤倉温泉は、かつて霊山として一般の入山が禁じられていた妙高山の一角に位置しています。1814年に地元民が温泉の開発を高田藩に願い出て、翌1815年に開発が許可されました。1816年には、一本木新田への引湯に成功し、藩営温泉として運営されるようになりました。これは、日本で唯一の藩営温泉であり、開湯から数年で10軒ほどの温泉街が形成されるに至りました。

明治時代以降

明治時代から大正時代にかけて、赤倉温泉はさらに発展を遂げました。尾崎紅葉、岡倉天心、与謝野晶子といった文人たちがこの地を訪れ、その魅力を称えました。特に尾崎紅葉は、自著「煙霞療養」で赤倉温泉を絶賛し、岡倉天心は赤倉を深く愛し、別荘を構えてこの地で生涯を終えました。

その他

2035年9月2日には、本州で148年ぶりに観測可能な皆既日食の中心線が赤倉温泉を通るため、絶好の観測地として注目されています。このため、滝の湯の前には、「2035年9月2日世界で一番皆既日食がきれいに見える温泉地」と書かれた看板が2020年に設置されました。また、この日は岡倉天心の命日とも重なるという奇遇もあります。

アクセス

公共交通機関

えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン・しなの鉄道北しなの線 妙高高原駅から西へ5km。
同駅から妙高市営バス（ぶらっと妙高山麓周遊バス）で約15分。
冬季には、温泉街と赤倉温泉スキー場を結ぶ無料循環シャトルバスが運行されます。
また、池の平温泉スキー場など、近隣の温泉地やスキー場との間でMt.Myokoシャトルバスが運行されます。
季節限定で、北陸新幹線上越妙高駅から頸南バス「妙高高原ライナー」が運行されています。

車

上信越自動車道 妙高高原ICから県道で5km。

関連項目

赤倉温泉スキー場
日本の[[温泉地一覧]]#新潟県
妙高高原温泉郷

外部リンク

赤倉温泉観光協会

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