赤岡町

赤岡町（香南市赤岡町）

赤岡町は、高知県香美郡に存在した町で、現在は香南市の一部となっています。その歴史は古く、江戸時代には商業で栄え、独特の文化を育んできました。この記事では、赤岡町の地理、歴史、観光スポットについて詳しく解説します。

地理

赤岡町は、高知県のほぼ中央、香南市に位置しています。町内は平坦な地形が主体で、北部に標高20〜30mの丘陵地帯が広がっています。香宗川が町を流れ、太平洋に面した海岸線を有しています。

かつては日本一面積の小さい自治体でしたが、周辺自治体との合併により香南市となり、その町名として現在もその名を残しています。

歴史

赤岡の地名は、沖合から見ると一帯が赤く盛り上がった丘のように見えたことに由来すると言われています。古くは「丹陵」とも呼ばれ、香美郡宗我郷に属していました。江戸時代には土佐藩領となり、商業が盛んになり、「赤岡の市」として知られていました。

幕末から明治にかけて、赤岡は目覚ましい発展を遂げました。瓦葺の建物が立ち並び、人々の服装も華やかになり、白銀細工の装飾品を身につけるなど、華美な風潮が広がりました。

沿革

1870年 - 赤岡村は赤岡浦・岸本浦とともに香美郡第3区となる。
1872年 - 赤岡郵便取扱所開設。
1875年 - 赤岡村、赤岡浦、岸本浦を合わせて、香美郡第三大区第二小区とし、浦制を廃止し岸本浦を岸本村とする。
1876年 - 赤岡郵便局が岸本村に移転、岸本郵便局に改称。
1878年 - 区制廃止、岸本村と分離。
1879年 - 岸本村の岸本郵便局が町内に移転。赤岡郵便局に改称。
1889年 - 町村制施行により香美郡赤岡村が成立。
1899年 - 町制施行。
1900年 - 株式会社赤岡銀行設立。
1924年 - 高知鉄道後免駅-手結駅間開業。町内に赤岡駅開業。
1957年 - 第1回どろめ祭り開催。
1976年 - 第1回絵金祭り開催
2006年 - 香我美町、野市町、吉川村、夜須町、赤岡町の5町村が合併し香南市が発足。

経済と産業

赤岡町の主な産業は、漁業と商業です。特に、イワシの稚魚である「どろめ」は特産品として知られています。

文化と観光

赤岡町には、独自の文化を伝える祭りや観光スポットがあります。

どろめ祭り: 毎年4月に開催されるお祭りで、特産品のどろめを味わうことができます。
土佐赤岡絵金祭り: 7月に行われるお祭りで、幕末の絵師である絵金（弘瀬金蔵）の屏風絵が公開されます。赤岡の町並みが幻想的に彩られます。
絵金蔵: 地域の文化財である絵金の作品を展示する美術館です。

現在

赤岡町は、香南市の一部となり、その町名として地域に根付いています。かつての面影を残しつつ、新たな発展を目指しています。

アクセス

鉄道: 土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線 あかおか駅
車: 高知自動車道南国インターチェンジから約15分

まとめ

高知県香南市赤岡町は、古い歴史と文化を持つ魅力的な町です。どろめ祭りや絵金祭りなど、独自のイベントも開催され、多くの観光客が訪れます。ぜひ一度、赤岡町を訪れて、その魅力を体験してみてください。

もう一度検索