赤瀬駅

赤瀬駅：静かな海辺の駅

赤瀬駅は、熊本県宇土市赤瀬町に位置する、JR九州三角線（愛称：あまくさみすみ線）の駅です。海に近い山中にひっそりと佇むこの駅は、かつて近隣の赤瀬海水浴場が賑わっていた頃には、夏季を中心に多くの乗降客で賑わいました。しかし、現在は年間を通して利用者は少なくなっています。

歴史

1907年（明治40年）8月5日：赤瀬簡易停車場として鉄道院が開設。海水浴客のための季節営業の停車場でした。
1909年（明治42年）10月16日：簡易停車場から仮停車場に。
1941年（昭和16年）1月1日：仮停車場から駅へと昇格しました。
1953年（昭和28年）5月1日：小荷物の取り扱いを開始（ただし、配達取次は行いませんでした）。
1962年（昭和37年）4月1日：業務委託駅となり、日本交通観光社に委託されました。
1973年（昭和48年）9月20日：小荷物の取り扱いを廃止。無人駅となりました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR九州が継承し、現在に至ります。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅です。2012年4月には、ホームの一部嵩上げが行われ、バリアフリー化が図られました。駅舎は既に撤去されており、現在はホームと待合所のみが残っています。待合所には、訪れる人々が自由に書き込める駅ノートが設置されています。

無人駅ですが、名誉駅長が指定されています（ただし、名誉駅長を紹介するプレートは設置されていません）。

駅周辺

駅の周辺は、海がすぐ近くまで迫る山がちな地形です。そのため、駅へは海沿いの国道57号から急な坂道を登る必要があります。かつて石打ダム駅が存在しなかった頃には、同駅周辺の住民が線路を歩いて当駅まで来ていたというエピソードも残っています。

駅から集落内の道を200mほど下ると国道57号に出ることができ、そこから右方向に100mほど進むと、産交バスの「赤瀬」停留所があります。

国道57号
赤瀬海水浴場
赤瀬鉱泉

バス路線

国道57号沿いにある「赤瀬」停留所には、産交バスの以下の路線が発着します。

三角宇土駅線
三角産交
宇土駅

その他

1998年（平成10年）春の青春18きっぷのポスターに、赤瀬駅が登場しました。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■あまくさみすみ線（三角線）

網田駅 - 赤瀬駅 - 石打ダム駅

赤瀬駅は、その静かな佇まいと、どこか懐かしい雰囲気が魅力の駅です。駅ノートに旅の思い出を書き込んだり、周辺を散策したりして、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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