石打ダム駅

石打ダム駅

石打ダム駅は、熊本県宇城市三角町中村に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）三角線（あまくさみすみ線）の駅です。豊かな自然に囲まれた場所にひっそりと佇む無人駅で、周辺の観光地へのアクセス拠点となっています。

歴史

石打ダム駅は、三角港築港百周年を記念する事業の一環として、1989年（平成元年）3月11日に開業しました。特筆すべきは、この駅の建設資金が、地元住民や三角にゆかりのある人々からの寄付によって賄われたことです。集められた1,700万円もの資金が駅の建設に充てられ、駅前にはその功績を称える石碑が建てられています。開業当初は、石打ダムへの観光客の鉄道利用促進が期待されていました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅で、ホームは線路の南東側に設置されています。赤瀬駅方面には、簡素な待合所が設けられており、そこから駅構内に出入りする構造です。無人駅であるため、駅員は配置されていません。

かつては、JR九州の駅としては珍しく、列車接近メロディが導入されていました。防災無線を流用したもので、曲は「埴生の宿」が使用されていました。しかし、「列車が近づきます ご注意ください」というアナウンスとともに流れるメロディの音量が大きく、女性の声が無機質に聞こえることから、「怖い」という声も上がっていました。現在は、汎用的なメロディに変更されています。

利用状況

近年の一日平均乗降人員は以下の通りです。

[具体的な乗降人員データは省略]

駅周辺

石打ダム駅は、宇城市三角町石打地区に位置していますが、駅周辺は山林に囲まれており、民家はほとんど見当たりません。隣接する赤瀬駅との距離は2km弱と非常に近いですが、その間はトンネルが連続しています。

駅周辺には、以下の観光スポットや施設があります。

石打ダム: 駅名の由来ともなっているダム湖。豊かな自然に囲まれた景勝地で、ダム湖周辺では釣りやハイキングなどが楽しめます。
波多川: 清流が流れ、水遊びや自然観察に最適なスポットです。
八柳川: 波多川と同様に、自然豊かな川。
九州自然歩道: 九州各地の自然を満喫できる長距離自然歩道。石打ダム駅周辺もコースの一部となっています。
小田良古墳: 古代の古墳。

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■あまくさみすみ線（三角線）

赤瀬駅 - 石打ダム駅 - 波多浦駅

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