宇土駅

宇土駅について

宇土駅は、熊本県宇土市三拾町に位置する、九州旅客鉄道（JR九州）の駅です。この駅は、宇土市の中心駅として機能しており、鹿児島本線と、当駅を起点とする三角線の2路線が乗り入れています。三角線の列車は全て鹿児島本線熊本駅を起点とするため、熊本駅と当駅間、そして三角線を合わせて「あまくさみすみ線」という愛称で呼ばれています。

かつては、鹿児島本線の優等列車が一部停車していましたが、2011年3月のダイヤ改正で一時的に停車する優等列車はなくなりました。しかし、同年10月からは観光特急「A列車で行こう」が停車するようになり、再び優等列車が利用できるようになりました。かつて肥薩おれんじ鉄道線から直通していた快速「スーパーおれんじ」は優等列車ではありませんでしたが、設定当初から直通取りやめまで一貫して通過していました。

歴史

宇土駅は、1895年（明治28年）1月28日に九州鉄道（初代）によって開業しました。当初は、川尻駅から松橋駅までの開通に伴い設置され、その後、1899年（明治32年）12月25日には、天草・島原方面への連絡のために当駅から三角駅までの区間が開通し、分岐駅としての役割を担うようになりました。

1907年（明治40年）7月1日には、九州鉄道が国有化され、帝国鉄道庁の管轄となりました。その後、1909年（明治42年）10月12日には、線路名称が制定され、門司駅（現・門司港駅）から八代駅を経て人吉駅までが人吉本線、当駅と三角駅間が三角線と命名されました。しかし、人吉本線の名称は長くは続かず、同年11月21日には人吉駅 - 吉松駅間の開通により、門司駅（現・門司港駅）から鹿児島駅までが鹿児島本線となりました。

1987年（昭和62年）4月1日には、国鉄分割民営化に伴い、九州旅客鉄道（JR九州）に継承され、現在に至ります。

年表

1895年（明治28年）1月28日：九州鉄道（初代）の駅として開業。
1899年（明治32年）12月25日：宇土 - 三角駅間が開通（三角線の前身）。
1907年（明治40年）7月1日：九州鉄道（初代）が国有化され、帝国鉄道庁が所管。
1909年（明治42年）10月12日：線路名称が制定され、門司（現・門司港駅） - 人吉駅間が人吉本線、当駅 - 三角駅間が三角線と命名。
1909年（明治42年）11月21日：当駅 - 人吉駅 - 鹿児島駅間が鹿児島本線に制定。
1934年（昭和9年）6月1日：当駅を起点とする省営バス佐俣線が開通。
1945年（昭和20年）8月10日：空襲により駅舎が全焼。
1947年（昭和22年）9月：駅舎再建。
1949年（昭和24年）5月30日：宇土駅発、三角駅着のお召し列車が運行（昭和天皇の戦後巡幸）。
1969年（昭和44年）12月20日：国鉄バス佐俣線が廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：貨物取扱廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR九州が承継。
2009年（平成21年）11月1日：東口が設置され、橋上駅舎化。
2012年（平成24年）1[[2月1日]]：交通系ICカードSUGOCAに対応。
2023年（令和5年）10月1日：駅営業形態がJR九州サービスサポートによる業務委託駅から、JR九州本体による直営駅に変更。

駅構造

宇土駅は、島式ホーム1面2線と通過線1線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。東口と西口は自由通路で結ばれており、駅構内にはかつて三角線のCTCセンターが併設されていましたが、現在は熊本駅に移転しています。2023年10月より直営駅となりました。開業当時の初代駅本屋は、太平洋戦争末期の宇土空襲で焼失しました。

九州新幹線建設と合わせて東口が新設され、駅全体がリニューアルされました。JR九州が運営する直営駅で、みどりの窓口が設置されています。

のりば

2009年10月31日までは、駅舎側から1番線（熊本方面）、2番線（特急往来時期の待避線）、3番線（八代・三角方面）の2面3線でした。

利用状況

2024年度の1日平均乗車人員は1819人です。

駅周辺

駅の南北には、在来線と九州新幹線の線路が並行して走っています。三角線は、当駅の南側で鹿児島本線から西側に分岐します。宇土市の中心部は、当駅から南に約800m離れていますが、近年は駅周辺にも住宅が増え、商業施設も進出しています。

宇土駅前郵便局
宇城広域連合消防本部北消防署
宇土市役所
熊本県道297号川尻宇土線
国道3号
国道57号
SAKODAホームファニシングス熊本店
クロス21UTO（マックスバリュ、ケーズデンキ、スポーツデポなど）
カインズ熊本宇土店
熊本県立宇土高等学校
JR九州電気システム南部九州支社

バス路線

駅前（西口）には「宇土駅前」停留所があり、産交バスの路線が利用できます。東口には「宇土駅東口」停留所があり、産交バスと熊本バスの路線が利用可能です。

産交バス

桜町BT、桜町BT・水道町・県会議事堂、松橋、八代、三角方面、宇土市街地循環バス（行長しゃん号）

産交バス（東口）

桜町BT、松橋方面、天草方面（快速「あまくさ号」）、宇土市街地循環バス（行長しゃん号）

熊本バス（東口）

桜町BT

隣の駅

九州旅客鉄道（JR九州）

■鹿児島本線
■区間快速・■普通：富合駅 - 宇土駅 - 松橋駅
■あまくさみすみ線（三角線、ただし熊本駅 - 当駅間は鹿児島本線）
臨時観光特急「A列車で行こう」停車駅
* ■普通：富合駅 - 宇土駅 - 緑川駅

もう一度検索