赤萩町

赤萩町（あかはぎちょう）

概要

赤萩町は、1981年まで愛知県名古屋市東区に存在した町名です。1丁目から3丁目までがありましたが、同年の9月13日に、葵三丁目と筒井三丁目にそれぞれ編入され、その歴史に幕を閉じました。

地理

赤萩町は、東側を内山町、西側を車道東町、南側を西裏町、北側を東矢場町と城番町、そして北東側を石神本町に囲まれた地域に位置していました。現在の名古屋市東区の、葵三丁目、筒井三丁目の一部にあたります。

学区

赤萩町が属していた学区は以下の通りです。

中学校: 名古屋市立あずま中学校
小学校: 名古屋市立葵小学校

歴史

地名の由来

赤萩町の地名は、旧千種町の字名である「赤萩」に由来します。この「赤萩」という地名には、2つの説があります。

1つは、「はけ（崖）」が転訛したという説です。この地域が崖地であったことを示唆しています。もう1つは、萩が多く生えていた地域であったという説です。

沿革

1931年（昭和6年）10月1日：東区千種町の一部が分離し、赤萩町として成立しました。
1935年（昭和10年）2月15日：東区千種町の一部を編入し、区域が拡大しました。
1981年（昭和56年）9月13日：葵三丁目と筒井三丁目に編入され、赤萩町は消滅しました。

交通

赤萩町を通っていた主な道路は以下の通りです。

名古屋市道桜通線（桜通）
名古屋市道錦通線（錦通）
名古屋市道赤萩町線

また、最寄りの駅としては千種駅があります。

施設

東邦商業学校創立の地

赤萩町には、1924年（大正13年）に創立された東邦商業学校（現在の東邦高等学校）の校舎が置かれていました。この地は、東邦学園発祥の地として、歴史的に重要な場所です。

国鉄宿舎

赤萩町には、国鉄（現在のJR）の職員が利用する宿舎がありました。

まとめ

赤萩町は、名古屋市の発展と共に歴史を歩み、1981年にその姿を消しましたが、その地名や歴史は今もなお、地域の記憶の中に残っています。東邦学園のルーツがあるなど、名古屋の歴史を語る上で重要な場所の一つです。

参考文献

名古屋市総務局企画室統計課 編『昭和31年版 名古屋市統計年鑑』名古屋市、1957年。
名古屋市総務局企画部統計課 編『昭和41年版 名古屋市統計年鑑』名古屋市、1967年。
名古屋市総務局統計課 編『昭和51年版 名古屋市統計年鑑』名古屋市、1977年。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典 23 愛知県』角川書店、1989年3月8日。ISBN 4-04-001230-5。
* 名古屋市計画局『なごやの町名』名古屋市計画局、1992年3月31日。

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