超犬リープ

超犬リープ

『超犬リープ』は、平井和正の原作、桑田次郎（現・桑田二郎）の作画によるSF漫画で、1965年から1967年にかけて『まんが王』で連載されました。ロボット犬リープを主人公に、様々な敵との戦いを描いた作品です。

概要

物語は、ロボット犬リープが、悪の組織MMM団と戦うところから始まります。しかし、第5話でMMM団は壊滅。その後は、未来人や宇宙生命体、妨害同盟、恐竜など、様々な敵が登場し、物語はよりSF色を強めていきます。

エピソード

第1話 恐怖の地震砲

地震砲を開発した牧博士は、娘と共にMMM団を脱走。リープに助けられます。

第2話 殺し屋クルップ兄弟

MMM団はリープを手に入れるため、殺し屋クルップ兄弟を派遣します。

第3話 怪獣サンダー

リープは、生みの親であるオビ技師に救われます。放浪の旅に出たリープは、自殺しようとする少女を救いますが、その頃、謎の銀色の怪獣が暴れていました。

第4話 偽のエコー

MMM団の首領ラインハウゼンは、死を逃れるため、リープの電子頭脳に自らの記憶を移植しようとします。

第5話 おばけ犬

記憶を失ったリープが放浪し、騒動を起こします。MMM団の壊滅が描かれます。

第6話 未来人の復讐

70世紀から未来人が来襲し、20世紀の人類を滅ぼそうとします。

第7話 怪生命アニマ

精神生命体アニマが宇宙から飛来。自らの行動を自律できない彼らは、トラブルを引き起こし、新幹線の暴走に発展します。

第8話 妨害同盟

田西博士が発明した反重力装置を狙い、妨害同盟が暗躍。彼らは撃退されますが、時空に異変が起こり、恐竜が現れます。

登場人物

リープ

SF社のオビ技師長が製作したロボット犬。普段はシェパードの姿をしています。ペンを咥えて文字を書くことができ、自ら「リープ」と名乗りました。

製作の経緯

オビ技師長が、交通事故で亡くなった愛犬リープを悲しむ娘のエコーのために製作しました。

性能

目はサーチライト
飛行時は翼が出る
口からフラッシュ弾
耳に高性能聴音機
* 尾から電撃

田中次郎

リープと仲の良い少年。

田中善右ェ門

次郎の父。警視総監。

牧博士

地震の研究家。地震砲を製作。

牧千波

牧博士の娘。田中家に住んでいます。

オビ

リープの開発者。元SF社の技師長。娘の死後、リープを忌避していましたが、後に後見人的存在となります。

エコー

オビの一人娘。生まれつき両足が不自由でしたが、SF社からの逃避行の最中に事故死してしまいます。

その他

本作には、MMM団や未来人、宇宙生命体など、様々な敵が登場します。また、タイムマシンやレーザー砲、超音波ナイフなど、SF的な武器や道具も登場し、物語を盛り上げています。

1995年から1996年にかけてリメイク版が『コミックガンマ』で連載されましたが、雑誌の廃刊により未完となっています。

本作は、『8マン』や『サイボーグ009』など、他の平井和正作品や石ノ森章太郎作品との関連も指摘されています。

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