越前新保駅

越前新保駅：歴史と現状

越前新保駅は、福井県福井市新保地区に位置するえちぜん鉄道勝山永平寺線の駅です。駅番号はE5。周辺には福井県立福井農林高等学校や複数の病院、商業施設などが立地し、地域住民の生活に密着した駅となっています。

歴史

越前新保駅の歴史は古く、1916年（大正5年）4月、京都電燈越前電気鉄道によって「新保駅」として開業しました。開業日は文献によって若干のずれがありますが、4月11日または4月17日とされています。その後、1942年（昭和17年）には京福電気鉄道の越前線（後の越前本線）の駅となり、1951年（昭和26年）に現在の「越前新保駅」に改称されました。

1981年（昭和56年）には駅業務の委託化が行われ、2001年（平成13年）に発生した京福電気鉄道越前本線列車衝突事故の影響で一時休業しました。事故後、京福電気鉄道からえちぜん鉄道への駅施設の譲渡を経て、2003年（平成15年）7月、福井駅～永平寺口駅間の運行再開と同時に営業を再開しました。

駅構造

越前新保駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、列車の交換が可能です。電車は右側通行でホームに入線します。多くの時間帯で駅員が配置されています。シンプルながらも機能的な駅構造は、利用者の利便性を考慮した設計となっています。

利用状況

越前新保駅の1日あたりの平均乗降人員は、近年、変動が見られます。正確な数値は、えちぜん鉄道や関係機関の発表資料を参照ください。

駅周辺

駅周辺には、教育、医療、商業施設などが集積しています。福井県立福井農林高等学校は、農業や林業に関する教育を行う専門高校として知られています。また、福井循環器病院や福井愛育病院といった医療機関も近くにあります。さらに、ドン・キホーテ福井大和田店などの商業施設も利用可能です。国道8号と国道416号も近くを通っており、交通の便も良好です。かつては「新保・大和田巡回バス あおぞらくん」が運行されていましたが、2024年1月3日をもって廃止されました。

隣の駅

えちぜん鉄道勝山永平寺線では、越前開発駅と追分口駅に隣接しています。快速列車（上り）と普通列車が停車します。

参考文献

『京福電気鉄道 越前線写真帖 88年回顧録』京福電気鉄道、2003年1月31日
川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日
『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日
寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年1月19日

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

越前新保駅 - えちぜん鉄道

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