趙漢乗

趙漢乗（チョ・ハンスン）は、1982年生まれ、韓国ソウル市出身の囲碁棋士です。1995年に入段し、韓国棋院に所属しています。その棋力は九段に達し、数々のタイトルを獲得するなど、韓国を代表するトップ棋士の一人として活躍しています。

主な戦績

趙漢乗は、国内棋戦において、2001年の新人王戦優勝を皮切りに、2006年には天元戦で初タイトルを獲得。2011年から2013年にかけては、国手戦で3連覇を達成しました。また、マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦でも優勝を果たしています。国際棋戦においても、2009年のBCカード杯世界囲碁選手権で準優勝、LG杯世界棋王戦ではベスト4に4度進出するなど、輝かしい成績を収めています。特に、2005年の農心辛ラーメン杯では3人抜きを達成し、その実力を世界に示しました。

棋風と特徴

趙漢乗は、バランスの取れた棋風で、序盤から終盤まで安定した戦いを見せる棋士として知られています。特に、正確な読みと、粘り強い打ち回しには定評があります。また、積極的な姿勢も持ち合わせており、常に勝利を目指して果敢に攻める碁が特徴です。その一方で、若手棋士との対局では、その経験と実績を生かした、老獪な戦いも見せるなど、幅広い棋風を持ち合わせていると言えるでしょう。

国際大会での活躍

国際大会では、LG杯世界棋王戦で3期連続ベスト4進出という記録を持つ他、テレビ囲碁アジア選手権戦で2度準優勝、BCカード杯世界囲碁選手権でも準優勝を飾るなど、世界レベルでもトップクラスの実力を持つことを証明しています。また、2010年のアジア競技大会では男子団体戦で金メダルを獲得、2013年のスポーツアコードワールドマインドゲームズ男子団体戦でも優勝に貢献するなど、韓国代表としても数々の功績を残しています。

韓国囲碁リーグでの活躍

韓国囲碁リーグでは、2005年から複数のチームで活躍し、長年に渡ってチームの主力として活躍しました。2011年には、中国甲級リーグにも出場し、主将として13勝を挙げ、所属チームを優勝に導くという偉業を達成しました。2015年から2017年には乙級リーグでも活躍するなど、国内外でその実力を遺憾なく発揮しています。

タイトル歴

BCカード杯新人王戦 (2001年)
SKガス杯新鋭プロ十傑戦 (2003年)
バッカス杯天元戦 (2006年)
囲碁マスターズ戦神戦 (2006年)
GSカルテックス杯プロ棋戦 (2009年)
国手戦 (2011年-2013年)
* マキシムコーヒー杯入神連勝最強戦 (2018年)

まとめ

趙漢乗は、その実力と実績から、韓国囲碁界を代表する棋士の一人として広く認知されています。国内棋戦、国際棋戦ともに数々のタイトルを獲得しており、その実力は世界トップクラスと言えるでしょう。今後も、その活躍から目が離せません。

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