LG杯世界棋王戦

LG杯朝鮮日報棋王戦

LG杯朝鮮日報棋王戦（LGはいちょうせんにっぽうきおうせん、LG배 조선일보기왕전）は、1996年に創設された囲碁の国際棋戦です。韓国の棋戦「棋王戦」を発展させたもので、当初は「LG杯世界棋王戦」という名称でしたが、第18回大会から現在の名称になりました。

この大会は、韓国の朝鮮日報社が主催し、韓国棋院が主管、LGグループが協賛しています。優勝賞金は第1回が2億ウォン、第6回から第17回が2億5千万ウォン、第18回以降は3億ウォンと、高額な賞金が設定されています。

大会の特徴

国際色豊かな参加者: 韓国、日本、中国、台湾、米国、ヨーロッパなど、世界各国のトップ棋士が参加します。
ルール: 日本ルールが採用され、持ち時間は各3時間で、使い切ると40秒の秒読みが5回適用されます。コミは第1回から第3回までは5目半、第4回以降は6目半です。
トーナメント方式: 対戦はトーナメント方式で、決勝戦は第1回から第10回までは5番勝負、第11回以降は3番勝負で行われます。

出場選手

大会初期から出場選手の構成は変化してきました。

第1回: 韓国14名、日本8名、中国6名、台湾2名、米国1名の計31名が出場。
第2回から第10回: 前回のベスト4、韓国8名、日本5名、中国4名、台湾・米国・ヨーロッパ各1名の計24名が出場。
第11回以降: 前回の1位と2位、韓国5名、日本・中国各3名、台湾・米国・ヨーロッパ各1名、さらに国際統合予選を勝ち抜いた16名の計32名が出場。
第26回以降: 24名が出場。

過去の優勝者と決勝戦

歴代の優勝者は以下の通りです。（左が優勝者、括弧内は準決勝進出者）

1997年: 李昌鎬（韓国） 3-0 劉昌赫（韓国）
1998年: 王立誠（日本） 3-2 劉昌赫（韓国）
1999年: 李昌鎬（韓国） 3-0 馬暁春（中国）
2000年: 兪斌（中国） 3-1 劉昌赫（韓国）
2001年: 李昌鎬（韓国） 3-2 李世乭（韓国）
2002年: 劉昌赫（韓国） 3-2 曺薫鉉（韓国）
2003年: 李世乭（韓国） 3-1 李昌鎬（韓国）
2004年: 李昌鎬（韓国） 3-1 睦鎮碩（韓国）
2005年: 張栩（日本） 3-1 兪斌（中国）
2006年: 古力（中国） 3-2 陳耀燁（中国） (古力-李世乭、陳耀燁-朴文尭)
2007年: 周俊勲 （台湾）2-1 胡耀宇（中国）(周俊勲-趙漢乗、胡耀宇-洪旼杓)
2008年: 李世乭（韓国） 2-1 韓尚勲（韓国）(李世乭-胡耀宇、韓尚勲-温昭珍)
2009年: 古力（中国） 2-0 李世乭（韓国）(古力-李昌鎬、李世乭-朴永訓)
2010年: 孔傑（中国） 2-0 李昌鎬（韓国）(孔傑-朴永訓、李昌鎬-朴文尭)
2011年: 朴文尭（中国） 2-0 孔傑（中国）(朴文尭-王尭、孔傑-孟泰齢)
2012年: 江維傑（中国） 2-0 李昌鎬（韓国）(江維傑-金志錫、李昌鎬-謝赫)
2013年: 時越（中国） 2-0 元晟溱（韓国）(時越-姜東潤、元晟溱-崔哲瀚)
2014年: 柁嘉熹（中国） 2-1 周睿羊（中国）(柁嘉熹-李喆、周睿羊-陳耀燁)
2015年: 朴廷桓（韓国） 2-1 金志錫（韓国）(朴廷桓-朴永訓、金志錫-崔哲瀚)
2016年: 姜東潤（韓国） 2-1 朴永訓（韓国）(姜東潤-時越、朴永訓-柁嘉熹)
2017年: 党毅飛（中国） 2-0 周睿羊（中国） (党毅飛 - 申眞諝、周睿羊 - 朴廷桓)
2018年: 謝爾豪（中国） 2-1 井山裕太（日本）(謝爾豪 - 江維傑、井山裕太 - 柯潔)
2019年: 楊鼎新（中国） 2-1 時越（中国）(楊鼎新 - 申旻埈、時越 - 范廷鈺)
2020年: 申眞諝（韓国） 2-0 朴廷桓（韓国）(申眞諝 - 柯潔、朴廷桓 - 陶欣然)
2021年: 申旻埈（韓国） 2-1 柯潔（中国）
2022年: 申眞諝（韓国） 2-0 楊鼎新（中国）
2023年: 丁浩（中国）2-0 楊鼎新（中国）
2024年: 申眞諝（韓国） 2-0 卞相壹（韓国）
2025年: 卞相壹（韓国） 0-1 柯潔（中国）

過去の大会詳細

各大会の詳細な対局結果は以下の通りです。

第1回

1996年6月25日-1997年5月19日にかけて開催。1回戦は韓国各地、3回戦はニューヨーク、準決勝はソウルで行われました。

[詳細な対局結果は省略]

第2回

1997年6月27日-1998年3月22日にかけて開催。1回戦と2回戦はソウルで行われました。

[詳細な対局結果は省略]

第3回

1998年6月16日-1999年5月10日にかけて開催。1回戦と2回戦はソウルで行われました。

[詳細な対局結果は省略]

第4回

1999年6月15日-2000年5月10日にかけて開催。1回戦と2回戦はソウルで行われました。

[詳細な対局結果は省略]

第5回

2000年6月-2001年5月にかけて開催。李昌鎬が2連敗後の3連勝で優勝しました。

第6回

2001年6月-2002年4月にかけて開催。劉昌赫が優勝しました。

第7回

2002年4月-2003年3月にかけて開催。李世乭が優勝しました。

第8回

2003年6月-2004年4月にかけて開催。李昌鎬が4回目の優勝を果たしました。

第9回

2004年5月-2005年4月にかけて開催。張栩が25歳3ヶ月の日本棋士最年少記録での世界戦優勝を果たしました。

第25回

2020年6月-2021年2月にかけて開催。インターネット対局で実施され、申旻埈が優勝しました。

[詳細な対局結果は省略]

第26回

2021年5月-2022年2月にかけて開催。インターネット対局で実施され、申眞諝が優勝しました。

[詳細な対局結果は省略]

第27回

2022年開始。準決勝まではインターネット対局、決勝は対面で実施されました。

第28回

2023年5月に開会式・2回戦まで。12月に準々決勝と準決勝が行われ、決勝三番勝負は2024年1月から2月に行われる予定です。4年ぶりに全面対面対局で行われます。

第29回

2024年5月に開会式・2回戦まで。9-10月に準々決勝と準決勝が行われ、決勝三番勝負は2025年1月に行われました。第1局で中押勝ちした柯潔九段。しかし第2局ではアゲハマを本来入れるはずの蓋が開いていないことで2度警告で失格。反則負け。第3局でも同じ行為をしたことに柯潔が対局ボイコット。卞相壹九段が優勝しました。これに関連し中国囲棋協会は抗議しています

エキシビションマッチ

20周年記念新鋭挑戦者杯

2015年4月に開催された、1997年以降生まれの棋士によるトーナメント戦です。韓国8名、中国・日本各4名の16名が参加しました。

第21回LG杯世界棋王戦特別対局

2017年には、崔精と於之瑩による特別対局が行われました。

外部リンク

LG「LG Cup World Baduk Championship」
韓国棋院「LG杯朝鮮日報棋王戦」
* 日本棋院「LG杯」

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