車輪配置 0-4-0

車輪配置 0-4-0の概要

0-4-0（しゃりんはいち0-4-0）という車輪配置は、主に巡航や短距離運行に適した蒸気機関車の基本形とされています。この配置は、2つの動輪から構成されており、アメリカでは「フォーホイールカップルド」とも呼ばれています。この形式は、モーターの伝達システムが未発達だった18世紀初頭に登場し、リチャード・トレビシックが1804年に製作した機関車「ペナダレン号」に見られます。

歴史的背景

最初期の0-4-0型機関車は、技術的な制約により高速での運行が難しいため、シングルドライバーと呼ばれる一軸駆動の形式が一時的に主流となりました。しかし、その後、カップリングロッドの改良が進むにつれて、再び0-4-0型の人気が復活しました。特にアメリカでは、線路の耐久性が問われる環境で、ジョン・ジャービスの設計により、先輪を追加することでカーブの通過性能が向上しました。この発明は、高速運行する機関車のデザインに新たな方向性を示したのです。

その結果、貨物用機関車は引っ張る力に重きを置く傾向にあり、動輪の数が増えるようになりました。一方で、0-4-0型は構造が簡単で、製造コストを抑えられるという特性から、主にローカル線や小規模な入換作業に用いられる小型機関車に多く見受けられるようになりました。

世界各国の0-4-0機関車の例

アメリカ合衆国

• - アトランティック

日本

• - 国鉄1形蒸気機関車
• - 国鉄50形蒸気機関車
• - 国鉄ア3形蒸気機関車
• - 国鉄ケ120形蒸気機関車
• - 国鉄B20形蒸気機関車
• - 佐世保鉄道1号形蒸気機関車
• - 住友別子鉱山鉄道1形蒸気機関車
• - 名古屋市水道敷設事務所1号形蒸気機関車
• - 松浦炭坑専用鉄道5号蒸気機関車
• - 両備軽便鉄道1号形蒸気機関車
• - 関西採炭松浦炭坑専用鉄道1号形蒸気機関車

これらの車両は、各地域の鉄道の特徴とニーズに応じて設計されており、特に小規模な運行や特定の産業用途において重要な役割を果たしています。0-4-0型機関車は、そのシンプルさと効率性から、今でも多くの鉄道において使用されており、蒸気機関車の進化の過程を考える上でも重要な車輪配置となっています。

0-4-0の機関車があります。特に地方の小さな鉄道や短距離での貨物輸送において、これらの機関車はその存在感を示し続けています。

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