輪西駅

輪西駅（わにしえき）は、北海道室蘭市仲町に位置するJR北海道室蘭本線の駅です。駅番号はM33で、電報略号はワニ、事務管理コードは▲130351となっています。

歴史

この地には元々、1892年（明治25年）に北海道炭礦鉄道室蘭駅（初代）が開通していました。その後、室蘭駅延伸に伴い、輪西駅（初代）と改称されました。しかし、輪西製鉄所の拡張計画と線路移設のため、輪西駅（初代）は大正9年11月6日に現在の東室蘭駅の位置（当時は「イタンキ」と呼ばれていました）に移転しました。

製鉄所の発展と共に、山側に新たな市街地が形成され、1927年（昭和2年）に住民から簡易駅開設の請願が出されたことで、現在の輪西駅が設置されることになりました。

年表

1928年（昭和3年）9月10日：鉄道省室蘭本線の輪西駅として開業。旅客・荷物取扱いを開始。同時に輪西駅（初代）を東輪西駅に改称（現：東室蘭駅）。
1980年（昭和55年）5月15日：荷物取扱い廃止。
1984年（昭和59年）4月1日：簡易委託駅となり、無人化。室蘭生協が業務を引き受ける。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
1994年（平成6年）：簡易委託廃止、完全無人化。
2017年（平成29年）3月9日：ホームの長さを縮小。

駅名の由来は、所在地近辺の地名から来ています。ただし、地名の由来については諸説あり、はっきりしていません。いずれの説も、本来は現在の本輪西付近に由来する地名とされています。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、複線区間に位置します。転轍機を持たない棒線駅であり、ホーム同士は中央部分を結ぶ跨線橋で連絡しています。駅施設としては上記のみですが、かつて駅裏（北側）には御崎駅から分岐した専用線が伸びていました。

現在は東室蘭駅管理の無人駅となっています。開業時からの駅舎が残っており、構内の東側（室蘭方面に向かって左側）に位置し、ホーム東側に接しています。駅舎内にはトイレがあります。かつては駅舎内に売店も存在していましたが、1993年（平成5年）時点では営業していました。

ホームの長さは、1番ホーム（室蘭方面）が223m、2番ホーム（東室蘭方面）が220mで、10両編成の列車に対応していましたが、2017年（平成29年）3月にそれぞれ119m、114mに縮小されました。

のりば

利用状況

1961年（昭和36年）の1日乗降客数は約13,000人でしたが、1981年度（昭和56年度）には532人、1992年度（平成4年度）には294人、2014年（平成26年）には52人と減少しています。

駅周辺

国道36号（室蘭新道）
室蘭警察署輪西交番
室蘭輪西南郵便局
室蘭信用金庫輪西支店
日本製鉄北日本製鉄所室蘭地区
室蘭市立大沢小学校
室蘭市立鶴ケ崎中学校
旭公園
道南バス（市内線）「輪西駅前」停留所
道南バス、北海道中央バス（高速むろらん号）「日本製鉄前」停留所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■室蘭本線

御崎駅 (M34) - 輪西駅 (M33) - 東室蘭駅 (H32)

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