辻用水

辻用水

概要

辻用水は、見沼代用水西縁の一部であり、埼玉県川口市大字小谷場にある元西福寺前分水口から、さいたま市南区の旧中山道までを流れる用水路です。元西福寺前分水口では、通常は水は新曾用水へと流れますが、直進すると辻用水となります。東北本線から国道17号にかけては、旧入間川の流路跡の湿地帯南縁に沿って開削されました。

かつては、旧中山道までが見沼代用水土地改良区の管理下にありましたが、公園整備のため、市に移管されました。しかし、元西福寺前分水口と新曾用水はいまだに見沼代用水土地改良区によって管理されています。

辻用水は旧中山道までですが、笹目川が開削されると、排水路が下流に向けて設けられました。1970年代までは直線的な水路でしたが、宅地開発の影響で現在の流路へと変更されました。

歴史

田圃があった時代には、田植えの時期には見沼代用水西縁から大量の水が西福寺前分水口を通って辻用水に流れ込みました。その他の季節には、少量の水が見沼代用水西縁から新曾用水へと流れました。ベルヴィ武蔵野の前で京浜東北線を渡る川が二つに分かれ、一つは辻用水との合流部から下流へ、もう一つは辻用水を逆流して西福寺前分水口から見沼代用水西縁と共に新曾用水へと合流していました。そのため、辻用水は年間を通してある程度の清流を保っていました。しかし、ベルヴィ武蔵野の前で京浜東北線を渡ったところで川が下水に流れ込むようになり、田植えの時期を除いては汚水が溜まるようになってしまいました。その後、六辻親水公園として整備されました。

河川施設

六辻水辺公園

辻用水の京浜東北線西側より下流は、水辺公園として整備されています。辻用水の部分は水路をそのまま利用し、旧中山道から下流では暗渠となっています。地表には、電動ポンプを利用した親水用の小さな流れが設けられています。六辻水辺公園の終点は笹目川との合流地点で、暗渠の水路から笹目川へと放流されています。この公園は、平成5年度手づくり郷土賞（自然とふれあう水辺づくり）を受賞しています。

辻用水が流れる地区

埼玉県川口市小谷場
埼玉県さいたま市南区南浦和4丁目
埼玉県さいたま市南区文蔵3,4丁目
埼玉県さいたま市南区根岸2,3丁目
埼玉県さいたま市南区辻1,2,3,4丁目
埼玉県さいたま市南区白幡6丁目

辻用水に架かる橋

東北本線
見沼小橋
中溝橋
見沼中橋
一ツ木通り
大境橋
辻小橋
根岸小橋
根岸橋
（この間、暗渠）
国道17号
旧中山道
（これより下流は暗渠）

関連項目

見沼代用水
見沼代用水東縁
見沼代用水西縁
文蔵川

外部リンク

水辺に親しめる南区の公園 - さいたま市南区役所
六辻水辺公園 - 武蔵浦和どっとこむ「街ナビ」
見聞録「六辻水辺公園」 - CityDO!

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