南浦和

南浦和（みなみうらわ）

南浦和は、埼玉県さいたま市南区に位置する町名で、一丁目から四丁目までが存在する住居表示実施地区です。郵便番号は336-0017。

地理

南浦和は、さいたま市の南部に位置し、南区の中央部にあたります。南浦和第一土地区画整理事業によって整備された区域であり、駅周辺は商業地、その他は住宅地として利用されています。全域が市街化区域に指定されており、ごくわずかですが生産緑地地区も見られます。一丁目から四丁目が置かれており、鉄道用地が大部分を占める四丁目は飛地となっています。

地価

住宅地としての地価は、2022年1月1日の公示地価で、南浦和三丁目13-13の地点が35万7000円/m2となっています。

歴史

南浦和の発展は、南浦和駅の新設とそれに伴う周辺地区の区画整理が大きく影響しています。区画整理は、東北本線の線路を境に東側を「南浦和第一土地区画整理」事業地、西側を「第二土地区画整理」事業地として進められました。

1954年12月20日、建設大臣は都市計画法に基づき、浦和市大字大谷場の一部（小池下、仲町、横枕の全域と北原、上町、下町、一ツ木の一部）、前地町一丁目、岸町八丁目の一部を含む約80ヘクタールを「南浦和第一土地区画整理」として浦和市に施行するよう命じました。この事業は1955年2月12日に建設省告示第百二十号によって都市計画事業として施行され、1958年度までの完了を目指しました。

一方、西側の「南浦和第二土地区画整理事業」は、1962年3月31日に浦和都市計画として認可され、同年4月17日に埼玉県告示第二百三十六号によって告示されました。この事業の施行地区は、浦和市大字大谷場の一部（北原、一ツ木の一部）、大字根岸の一部（北原の全域、神明、根岸前の一部）、大字文蔵の一部（荒苦、水深、郷前の一部）でした。

これらの区画整理事業後、住居表示が実施され、大谷場の一部が編入されました。その結果、東側が南浦和、西側が南本町となりました。

地名の由来

地名の由来は、この地域が旧浦和市の南部に位置することによります。

沿革

1889年3月31日以前：現在の南浦和の大部分は北足立郡大谷場村に属していました。
1889年4月1日：町村制施行により大谷場村が周辺の村と合併し、現在の南浦和四丁目を除いて谷田村の一部となりました。
1932年4月1日：谷田村が浦和町に編入されました。
1934年2月11日：浦和町が市制を施行し、浦和市となりました。
1961年7月1日：国鉄南浦和駅が開業しました。
1964年4月1日：住居表示が実施され、大字大谷場の一部から南浦和一丁目〜三丁目が成立しました。
1980年11月1日：大字文蔵の一部から南浦和四丁目が成立しました。
2001年5月1日：浦和市が与野市、大宮市と合併し、さいたま市となり、さいたま市の町名となりました。
2003年4月1日：さいたま市が政令指定都市に移行し、南区が設置され、さいたま市南区の町名となりました。

交通

鉄道
JR京浜東北線、武蔵野線：南浦和駅
道路
埼玉県道34号さいたま草加線
馬場先通り
舟山通り
田島通り
南大通り
南陸橋通り

地域

公園・緑地
葉根木公園（一丁目）
御嶽公園（二丁目）
大谷場公園（二丁目）
浦和弁天公園（二丁目）
舟山公園（三丁目）
さくら公園（三丁目）
もみじ公園（三丁目）
施設
一丁目
さいたま市立大谷場小学校
大谷場共同自治会館
さいたま・たいよう保育園
二丁目
埼玉りそな銀行南浦和支店
埼玉縣信用金庫
南浦和たいよう保育園
三丁目
大谷場保育園
のぞみ幼稚園
コンフォール南浦和（旧南浦和団地）
南浦和団地内郵便局
南浦和三丁目自治会館

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
浦和市総務部市史編さん室『わがまち浦和―地域別案内』浦和市、1982年11月30日。全国書誌番号:83024476、NCID BN10203371。

関連項目

さいたま市の地名
浦和地区
埼玉県第15区
関東地方の住宅団地の一覧

外部リンク

さいたま市地図情報 - さいたま市
* さいたま市南区ガイドマップ - さいたま市

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