文蔵

埼玉県さいたま市南区文蔵

文蔵（ぶぞう）は、埼玉県さいたま市南区に位置する町名です。現行行政地名としては、文蔵一丁目から文蔵五丁目までが存在し、住居表示が実施されています。郵便番号は336-0025です。

地理

文蔵は、さいたま市南区の南部に位置し、沖積平野に広がっています。東側は南浦和や川口市小谷場、南側は川口市芝富士や蕨市北町、西側は辻や根岸、北側は南本町や南浦和と隣接しています。特に五丁目は東京外環自動車道によって分断されています。地区全体が市街化区域に指定されており、南浦和駅に近いことから、閑静な住宅街として知られています。

河川

文蔵地区には、以下の河川や用水路が流れています。

文蔵川
辻用水
新曽用水

地価

住宅地の地価は、2022年1月1日の公示地価によれば、文蔵3-34-16の地点で27万6000円/m²となっています。

歴史

文蔵の歴史は古く、江戸時代には武蔵国足立郡浦和領に属する文蔵村として存在していました。戦国時代にはすでに足立郡の文蔵として記録されており、『新編武蔵風土記稿』には家数83と記されています。

発足当初は幕府領でしたが、寛文年間（1661年〜1673年）に一部が弘文院領となり、幕府領を東組、弘文院領を西組と呼んでいました。その後、1698年（元禄11年）に弘文院領は幕府領に統合されました。

幕末時点では足立郡文蔵村であり、明治初年の『旧高旧領取調帳』によると、代官大竹左馬太郎支配所の管轄でした。1868年（慶応4年）に幕府領が武蔵知県事・山田政則の管轄となり、1869年（明治2年）には大宮県、後に浦和県の管轄となりました。1871年（明治4年）に埼玉県に編入され、1879年（明治12年）に北足立郡に属しました。

1889年（明治22年）には周辺の村々と合併して六辻村となり、その大字文蔵となりました。1938年（昭和13年）に六辻村が町制を施行して六辻町となり、1942年（昭和17年）に浦和市に編入合併されました。その後、1966年に南浦和陸橋が完成し、1968年に土地改良事業が完了したことで文蔵三丁目、四丁目が成立しました。1980年（昭和55年）に住居表示が実施され、文蔵一丁目から五丁目に分かれ、大字文蔵は消滅しました。

2001年（平成13年）には浦和市、大宮市、与野市が合併しさいたま市となり、2003年（平成15年）には政令指定都市移行に伴い、さいたま市南区の町丁となりました。

世帯数と人口

2017年（平成29年）9月1日現在の世帯数と人口は以下の通りです。（具体的な数値は割愛します）

小・中学校の学区

文蔵地区の市立小・中学校の学区は以下の通りです。（具体的な学校名は割愛します）

交通

鉄道

文蔵地区には鉄道駅はありませんが、JR武蔵野線・京浜東北線南浦和駅が最寄り駅です。特に水深公園は同駅西口から約200メートルの距離にあります。

路線バス

国際興業バスが運行しており、南浦和駅西口を中心に複数の路線が利用可能です。

浦50系統：南浦和駅西口 - 浦和駅東口
南浦12系統：南浦和駅西口 - 藤右ヱ門橋
蕨50系統：南浦和駅西口 - 蕨駅西口
南浦84系統：南浦和駅西口 - 戸田車庫

蕨市コミュニティバス「ぷらっとわらび」も利用可能です。

道路

国道298号
東京外環自動車道
一ッ木通
南陸橋通

地域

寺社・史跡

文蔵神明社（4丁目）
薬師堂（4丁目）

公園・緑地

1丁目:
水深公園
2丁目:
郷前公園
文蔵郷前緑道
文蔵二丁目公園
3丁目:
文蔵緑道
文蔵三丁目児童公園
文蔵三丁目第二公園
文蔵フィットネス広場
4丁目:
文蔵四丁目第一公園
文蔵四丁目第二公園
六辻水辺公園
5丁目:
文蔵公園
文蔵南公園
文蔵五丁目第一公園
文蔵五丁目第二公園

教育機関

浦和実業学園中学校・高等学校（3丁目）
さいたま市立文蔵小学校（5丁目）

施設

1丁目:
文蔵第一自治会館
2丁目:
青木信用金庫
南浦和幼稚園
3丁目:
文蔵幼稚園
むさし幼稚園
4丁目:
文蔵公民館
文蔵放課後児童クラブ
文蔵児童センター
文蔵第二自治会館

脚注

詳細な情報や最新のデータについては、公式の資料や関連情報を参照してください。

参考文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県（増補版）』
浦和市総務部市史編さん室『わがまち浦和―地域別案内』
「文蔵村」『新編武蔵風土記稿』
旧高旧領取調帳データベース

関連項目

さいたま市の地名
関東地方の難読地名一覧
浦和地区
埼玉県第15区

外部リンク

さいたま市地図情報 - さいたま市
* さいたま市南区ガイドマップ - さいたま市

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