近藤泰弘

近藤 泰弘 (こんどう やすひろ)

近藤 泰弘は、1955年に岐阜県で生まれた日本の言語学者です。彼は日本語学を専門とし、主に文法やコーパス言語学の研究に従事しています。青山学院大学名誉教授であり、現在は大学図書館の館長としても活動しています。

学歴と経歴

近藤氏は、1979年に東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程を修了しました。その後、東京大学文学部で助手を務め、1987年には日本女子大学の助教授に就任します。さらに1991年には青山学院大学文学部に助教授として移籍し、1998年には同大学の教授となりました。

2009年9月からは、国立国語研究所で客員教授としても活躍しており、日本語学会の理事や日本語文法学会の評議員としてもその研究を推進しています。

研究内容

近藤氏の研究分野は文法とコーパス言語学に特化しており、彼の業績は日本語の特徴を解析し、言語の進化に関する重要な洞察を提供しています。彼の研究は、文法構造の変遷や日本語の発展を理解する上で重要な役割を果たしています。

著書

近藤泰弘は、いくつかの著書を執筆しています。主な著作には以下のものがあります：

• - 『日本語記述文法の理論』（ひつじ書房、2000年）

この著作は、日本語の文法を体系的に説明しており、学界における重要なリソースとなっています。

• - 共編著としての作品も多数あり、以下のようなものがあります：

- 『音訓篇立索引』（汲古書院、1985年）
- 『高山寺古訓点資料第三（大日経疏）』（東京大学出版会、1986年）
- 日本語学会、国立国語研究所 編『国語学研究文献索引 国語史篇』（秀英出版、1996年）
- 『コーパスに基づく言語研究―文法化を中心に』（ひつじ書房、2004年）
- 『日本語あれこれ事典』（明治書院、2004年）
- 『日本語の歴史』（放送大学教育振興会、2005年）

受賞歴

近藤氏は、彼の優れた研究業績に対して数回の賞を受賞しています。主な受賞歴は以下の通りです：

• - 1986年には第4回新村出研究助成金を受賞。
• - 2000年には著書『日本語記述文法の理論』により、第28回金田一京助博士記念賞を受けました。
• - また、2001年には論文「平安時代古典語古典文学研究のためのN-gramを用いた解析手法」で、言語処理学会第7回年次大会で優秀発表賞を受賞しました。

引用・参考リンク

近藤泰弘に関する詳細な情報は、以下のリンクからご参照いただけます：

• - researchmap
• - J-GLOBAL
• - KAKEN
• - 教員情報 - 青山学院大学
• - CiNii
• - 近藤泰弘-Twitter

彼の業績は日本語学の発展に大きく寄与しており、今後のさらなる研究が期待されます。

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