迢空賞

迢空賞について

迢空賞（ちょうくうしょう）は、日本の歌人、民俗学者、国文学者として知られる釈迢空（本名：折口信夫）の功績を記念して創設された短歌賞です。この賞は、前年の1月から12月の間に刊行された歌集の中から、最も優れた作品を選出して贈られます。

賞の権威と特徴

短歌界において、迢空賞は最も権威のある賞の一つとして広く認識されています。受賞者には賞状、記念品に加え、副賞として100万円が贈られます。毎年6月には、俳句の賞である蛇笏賞と合同で授賞式が開催されるのが恒例です。

選考過程の透明化

これまで、迢空賞の候補作品は非公表とされていましたが、2013年の第47回からは最終候補作品が事前に公表されるようになりました。これにより、選考過程の透明性が高まり、より多くの短歌愛好家が関心を持つようになりました。

主催と選考委員

迢空賞は、角川文化振興財団（第9回までは角川書店）が主催しています。2024年現在の選考委員は、佐佐木幸綱氏、高野公彦氏、永田和宏氏、馬場あき子氏の4名で構成されています。長年にわたり、多くの著名な歌人や研究者が選考委員を務めてきました。過去の選考委員には、角川源義氏、岡野弘彦氏、上田三四二氏、田谷鋭氏、清水房雄氏、前登志夫氏、岡井隆氏、島田修二氏、塚本邦雄氏、武川忠一氏などが名を連ねています。

受賞作品一覧

歴代の受賞作品は、短歌の歴史を彩る重要な作品群であり、その選考結果は毎年注目を集めています。

歴代選考委員の詳細

以下に、過去の選考委員の変遷をまとめます。

1967年 - 1975年: 角川源義
1977年 - 1984年: 岡野弘彦、馬場あき子、上田三四二、田谷鋭
1985年 - 1991年: 岡野弘彦、清水房雄、前登志夫、岡井隆
1992年 - 1994年: 岡野弘彦、清水房雄、前登志夫、島田修二
1995年 - 2001年: 岡野弘彦、前登志夫、島田修二、塚本邦雄
2002年 - 2004年: 岡野弘彦、島田修二、馬場あき子、岡井隆
2005年 - 2006年: 岡野弘彦、馬場あき子、岡井隆、武川忠一
2007年 - 2012年: 岡野弘彦、馬場あき子、岡井隆、佐佐木幸綱
2013年 - 2019年: 岡野弘彦、馬場あき子、佐佐木幸綱、高野公彦
2020年 - : 馬場あき子、佐佐木幸綱、高野公彦、永田和宏

外部リンク

より詳しい情報については、以下の角川文化振興財団の公式サイトをご覧ください。

* 蛇笏賞・迢空賞 - 角川文化振興財団


迢空賞は、短歌の世界における重要な指標の一つとして、今後もその役割を果たし続けるでしょう。

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