逆転裁判 -蘇る真実-

逆転裁判 -蘇る真実-

『逆転裁判 -蘇る真実-』は、宝塚歌劇団によって制作されたミュージカルで、宙組による公演が実現しました。この作品は、カプコンが展開する人気法廷アドベンチャーゲーム『逆転裁判』を原作としており、ゲームが舞台化されるのは宝塚歌劇団において初の試みです。作品は両方のブランド価値を向上させることを意図し、女性ファンの支持を受けたことで、特に注目を集めました。

公演は2009年2月5日から15日まで宝塚バウホールで行われ、その後2月24日から3月2日まで日本青年館でも上演されました。形式は「バウ・ロマン」として知られ、2幕から成る構成になっています。

ストーリーと演出

このミュージカルの脚本と演出は鈴木圭が担当しており、ストーリーはアメリカを舞台にし、主人公フェニックス・ライト（演：蘭寿とむ）が様々な難事件を解決していく様子が描かれています。原作ゲームで用いられた楽曲も随所で取り入れられ、観客に馴染みのあるメロディを耳にすることができます。

登場キャラクターとキャスト

宝塚らしい豪華なキャスト陣が揃い、原作ゲームのキャラクターも舞台上で生き生きと再現されています。主要キャストは以下の通りです。

• - フェニックス・ライト（成歩堂龍一）: 演じるのは蘭寿とむ。
• - ミラー・アーサー: 寿つかさ。オリジナルキャラクターながら、キャラクター像は巌徒海慈に基づいています。
• - ロッタ・ハート（大沢木ナツミ）: 美風舞良。
• - 裁判長: 風莉じん。
• - レオナ・クライド: 美羽あさひ。オリジナルキャラクターでありつつ、宝月巴の影響があります。
• - マイルズ・エッジワース（御剣怜侍）: 七帆ひかる。
• - ディック・ガムシュー（糸鋸圭介）: 春風弥里。
• - ラリー・バッツ（矢張政志）: 鳳翔大。
• - マヤ・フェイ（綾里真宵）: すみれ乃麗。

その他のキャストも個性的な役を演じ、物語に華を添えました。

映像ソフト化

公演の様子はDVDとして映像ソフト化され、2009年4月20日に発売されました。このDVDには公演および稽古風景、千秋楽の挨拶といった特典映像も収められており、ファンを喜ばせています。

『逆転裁判 -蘇る真実-』は、宝塚歌劇団が新たな挑戦をする中で生まれた名作であり、その後も続編が制作されるなど、作品の人気は衰えを見せません。宝塚ファン、ゲームファン問わず多くの人々に愛されているこのミュージカルは、今後もその存在感を発揮し続けることでしょう。

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