週刊碁

週刊碁は、日本棋院が発行していた囲碁専門のタブロイド紙です。1977年11月に創刊され、長年にわたり囲碁界の情報を発信し続けましたが、2023年8月28日をもって休刊となりました。

概要

週刊碁は、棋戦の結果、囲碁関連のイベント情報、プロ棋士のニュース、囲碁の技術講座、そして囲碁記者によるコラムなど、多岐にわたるコンテンツを提供していました。読者は、書店や駅の売店で購入できたほか、郵送による定期購読も可能でした。また、朝日新聞社との販売協力体制により、朝日新聞の販売所を通じて購読・配達してもらうこともできました。

最盛期の発行部数は約20万部に達しましたが、近年は部数が激減し、2023年には約2万部まで落ち込みました。部数回復の見込みが立たないことから、日本棋院は同年3月29日に、同年9月4日号をもって休刊することを発表しました。

主な連載・企画

週刊碁には、以下のような人気連載や企画がありました。

新初段シリーズ: 新入段者が、一線で活躍するプロ棋士に挑戦する企画。毎年、その年に入段したばかりの棋士が出場し、プロの厳しさを体験する場となっていました。
すごもり君: 藤井レオによる4コマ漫画連載。
プロアマ打ち込み真剣五番勝負: 1997年に開催された企画で、プロ棋士とアマチュア強豪が真剣勝負を繰り広げました。過去には、加藤充志氏が坂井秀至氏に3勝2敗、高尾紳路氏が平岡聡氏に4勝1敗という結果を残しています。
十代棋士チャンピオン戦: 1997年に週刊碁1000号を記念して開催されたトーナメント戦。若手棋士の登竜門として注目を集め、山下敬吾氏が初代チャンピオンに輝きました。また同企画として秋山次郎氏が羽根直樹氏に3勝2敗で勝利したプロプロ打ち込み真剣五番勝負も開催されました。
サルスベリがとまらない: SF作家である新井素子氏が、『ヒカルの碁』をきっかけに囲碁を始めた自身の体験を綴ったエッセイ。初心者目線での率直な感想や囲碁への愛情が読者の共感を呼び、2006年10月から2008年10月まで連載されました。
ゆるみちゃん: 宇城はやひろ氏による4コマ漫画連載。

関連情報

週刊碁の休刊は、囲碁界にとって大きな出来事であり、多くのファンがその終焉を惜しみました。なお、日本棋院は、機関誌として「碁ワールド」を発行しています。また、将棋界においても、同様の専門紙である「週刊将棋」が2016年に休刊となっています。

外部リンク

* 週刊碁ブログ

長年にわたり囲碁界を盛り上げてきた週刊碁の休刊は残念ですが、その功績は長く記憶されることでしょう。

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