逸見光長

逸見光長（へんみ みつなが）は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した武将です。逸見氏、深津氏、大桑氏などの祖として知られています。

生涯

大治3年（1128年）8月15日、源清光の長男として生まれました。父の清光は新羅三郎義光の孫にあたります。母は駿河国手越宿の遊女であったと伝えられています。逸見光長には双子の弟がおり、その名は武田信義といいます。光長は巳の刻に、信義は午の刻に生まれたとされています。

光長は逸見太郎と名乗り、逸見荘を領していました。源頼朝が平氏打倒のために挙兵した際には、いち早く鎌倉に駆けつけ、その麾下となりました。

元暦元年（1184年）には、木曽義仲追討の戦いで功績を挙げ、その恩賞として上総介に任ぜられました。

光長の墓は、現在の山梨県北杜市にある清光寺にあります。この寺は、光長の父である源清光の菩提を弔うために建立されたと伝えられています。


逸見光長は、源平合戦という激動の時代を生き抜き、その後の武士社会の基礎を築いた人物の一人と言えるでしょう。逸見氏をはじめとする後世の氏族に与えた影響は大きく、その功績は今日まで語り継がれています。

脚注

注釈はありません。

出典

野澤公次郎『甲斐源氏と武田氏』東都山梨新聞社、1967年8月20日。NDLJP:2983761。
甲府市市史編さん委員会 編『甲府市史』 通史編 第一巻《原始・古代・中世》、甲府市役所、1991年4月20日。NDLJP:9540836。

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