道の駅遠山郷

道の駅遠山郷について

道の駅遠山郷は、長野県飯田市にある国道152号沿いの道の駅です。2005年に登録され、地域住民や観光客にとって重要な休憩・観光拠点として親しまれてきました。

温泉施設「かぐらの湯」

道の駅の目玉施設であった「かぐらの湯」は、2000年3月にオープンした源泉掛け流しの日帰り温泉施設です。遠山産のヒノキとスギを使った純木造の建物が特徴で、正面には霜月祭りを模した銅像が設置されていました。

泉質はアルカリ性等張性高温泉で、源泉温度は43.1度。硫黄臭と強い塩味が特徴的で、消化器系の疾患や糖尿病などに効果があるとされていました。浴場には露天風呂やサウナ、寝湯などがあり、男女で浴室の構造が一部異なる工夫が凝らされていました。週に一度、男女の浴室入れ替えも行われていました。

浴場内には休憩所、食事処、売店が併設され、霜月祭りの写真やお面などが展示されていました。また、道の駅には親水公園、特産物販売所「くまぶし」、山肉料理専門店「元家」、観光案内所「アンバマイ館」などがありました。

温泉トラフグの養殖

2011年からは、温泉水を利用したトラフグの養殖にも取り組んでいました。これは栃木県の企業と提携し、過疎地域の産業振興を目指したもので、温泉の塩分濃度がトラフグの生育に適していたため、毒を持たないトラフグの養殖に成功しました。「秘境遠山郷の神ふぐ」というブランド名で、食事処「ゆ〜楽」で提供していました。

休業と再開への道のり

2020年1月、メンテナンスのため休業した際、源泉ポンプが源泉内に落下する事故が発生。この事故により長期休業を余儀なくされ、さらに経営難から公社が撤退し、飯田市直営となりました。一時的に内湯のみ沸かし湯で営業再開しましたが、2021年11月には温泉供給停止や新型コロナウイルスの影響で全面休業となりました。2025年秋の再オープンに向けて新たな温泉掘削を開始し、再開に向けた取り組みが進められています。

主な施設

駐車場：普通車104台、大型車10台、身障者用3台
トイレ：男女、身障者用
親水公園
公衆電話
観光案内所「アンバマイ館」
温泉施設「かぐらの湯」
レストラン「食事処 味湯〜楽」「食楽工房 元家」
特産物販売所「くまぶし」

併設施設として、ペンション「かぐら山荘」やカフェ「花野」があります。

アクセス

国道152号沿いに位置し、信南交通遠山郷線のバス停「かぐらの湯」が最寄りのバス停です。

周辺情報

周辺には遠山郷土館などの観光スポットがあります。

道の駅遠山郷は、温泉だけでなく、地域特産品や食事が楽しめる施設として、再開が待たれています。

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