道成寺駅

道成寺駅について

道成寺駅（どうじょうじえき）は、和歌山県御坊市藤田町藤井に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の紀勢本線（きのくに線）の駅です。この駅は道成寺の最寄り駅ですが、道成寺自体は隣接する日高川町にあり、徒歩で約5分の距離です。駅の利用者は少ないものの、地域にとって重要な存在であり、特に毎年4月27日には道成寺で鐘供養会が行われるなど、地元の文化行事にも関わっています。

駅の歴史

道成寺駅の歴史は1930年12月14日に始まり、国鉄紀勢西線として開業しました。その後1932年11月11日には貨物の取り扱いも開始されました。1959年には紀勢本線が全通し、1971年には貨物の取り扱いが廃止されました。1985年には無人化され、1987年に国鉄の分割民営化に伴いJR西日本の駅へと移行しました。2020年3月14日からはICカード「ICOCA」を利用できるようになり、利便性が向上しています。

駅の構造

道成寺駅は相対式ホームを2面2線持つ地上駅であり、駅舎は紀伊田辺方面行きのホーム側に位置しています。もう一方の御坊・和歌山方面行きのホームとは跨線橋で接続しています。この駅舎は古い木造で、自動券売機などは設置されていません。また、ICOCAのチャージも受け付けていないため、利用には注意が必要です。駅も無人駅であり、紀伊田辺駅が管理を行っています。

ホームのかさ上げ作業が実施され、列車との段差が解消されていますが、駅内にはトイレが設置されているものの、現在は使用できない状態です。無人化後には、毎年の鐘供養会の際に御坊駅から駅員が派遣され、切符の回収や発券作業を行っていました。

利用状況

近年の道成寺駅の1日平均乗車人員は少なく、特に地域の交通網の一環として位置付けられています。周辺には道成寺をはじめとして、日高川、藤井郵便局、川辺土生簡易郵便局、御坊市立藤田小学校などが存在し、地域の生活を支える役割も果たしています。

駅周辺

道成寺駅周辺には多くの施設が点在しています。具体的には、日高川町役場やきのくに信用金庫道成寺支店、そしてAコープかわべなどの商業施設があります。また、熊野御坊南海バスの「道成寺駅」停留所も近くにあり、交通の利便性を提供しています。阪和自動車道や湯浅御坊道路の御坊インターチェンジも近く、車でのアクセスも良好です。

隣の駅

道成寺駅の隣には和佐駅と御坊駅があり、紀勢本線の重要な停車駅としての役割を果たしています。利用者にとって選択肢が広がります。需要が少ないながらも、地域に必要不可欠な鉄道路線であり、道成寺駅はその文化や歴史を今も受け継いでいます。

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