道林寺

道林寺（どうりんじ）は、岡山県岡山市北区御津中山に位置する日蓮宗の寺院です。臥龍山（がりゅうざん）と号し、京都妙覚寺を旧本山としています。また、生師法縁（しょうしほうえん）という繋がりを持っています。

歴史

道林寺の起源は、鎌倉時代末期に遡ります。松田元泰（まつだもとやす）が、大覚妙実（だいかくみょうじつ）という僧を招き、臥龍山の金川玉松城（かながわたままつじょう）に仏堂を建立したのが始まりとされています。

南北朝時代の暦応3年（1340年）には、松田元方（まつだもとかた）の法号に因んで、恭愍院道林寺（きょうびんいんどうりんじ）と改称されました。

戦国時代の永禄11年（1568年）には、松田元賢（まつだもとかた）が宇喜多直家（うきたなおいえ）の攻略に遭い、金川玉松城が落城した際に、道林寺も焼失してしまいました。

しかし、天正17年（1589年）には、宇喜多秀家（うきたひでいえ）に請われ、現在の場所に移転し再建されました。これにより、道林寺は再び人々の信仰を集める場所となりました。

境内

道林寺の境内には、本堂が建立されています。本堂は、道林寺の中心となる建物であり、日蓮宗の信仰の中心となっています。

歴代

道林寺の歴代には、以下のような僧侶が名を連ねています。

大覚妙実（だいかくみょうじつ）

脚注

道林寺に関する情報は、以下の資料にも掲載されています。

『日本歴史地名大系』（平凡社）
『大覚大僧正 上』（川上書房、1916年）
『備前中山道林寺略縁記』（臥竜山道林寺、1938年）※日泰による嘉永7年（1854年）本の謄写版

これらの資料を通して、道林寺の歴史や文化に触れることができます。

道林寺は、創建から数々の変遷を経て現在に至ります。戦国時代の兵火による焼失や移転といった困難を乗り越え、地域の人々の信仰を集める寺院として、その歴史を刻み続けています。

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