道覚法親王

道覚法[[親王]]（どうかくほっしんのう）は、鎌倉時代前期から中期にかけて活躍した天台宗の僧です。元久元年（1204年）に生まれ、建長2年1月11日（1250年2月13日）に亡くなりました。父は後鳥羽天皇、母は尾張局です。親王宣下後に仏門に入ったため、道覚入道[[親王]]（どうかくにゅうどうしんのう）とも呼ばれます。

生涯

承元2年（1208年）、親王宣下を受け、朝仁（ともひと）と名乗りました。その後、建保4年（1216年）に出家し、慈円、慈賢、真性らに師事して天台教学を学びました。慈円は当初、青蓮院門跡を道覚に譲る意向でしたが、承久の乱で後鳥羽院が隠岐に流罪となると、道覚は承久3年（1221年）に青蓮院を去らざるを得ませんでした。

宝治元年（1247年）には天台座主に就任しました。翌宝治2年（1248年）には、後嵯峨上皇の院宣によって青蓮院門跡を継承します。しかし、この青蓮院の継承は、慈円の孫弟子にあたる慈源（九条道家の子）を訴訟によって青蓮院から追放したものでした。道覚が亡くなると、慈源の青蓮院門跡への復帰が認められました。

道覚と慈源はそれぞれ独自に後継者を指名していたため、慈源が父である道家の失脚によって再度青蓮院を追われると、青蓮院は2派に分裂しました。この分裂の最終的な解決は、後醍醐天皇の仲裁によって尊円[[法[[親王]]]]が継承する建武3年（1336年）まで持ち越されることとなりました。


道覚法[[親王]]は、その生涯において天台宗の発展に尽力しましたが、青蓮院の継承問題は、後の青蓮院の分裂を招くなど、複雑な歴史の一因ともなりました。

関連事項

法[[親王]]
入道[[親王]]

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