遠藤三郎 (政治家)

遠藤三郎について

遠藤三郎（えんどう さぶろう）は、1904年4月15日に静岡県で生まれ、1971年12月27日に亡くなった日本の農林官僚および政治家です。彼は昭和時代において重要な役割を果たし、建設大臣（第17代）および衆議院議員として9期にわたる在任を果たしました。

学歴とキャリアの始まり

遠藤は、静岡県立沼津中学校、さらに第一高等学校を経て、1930年3月に東京帝国大学法学部法律学科を卒業しました。在学中の1929年10月には高等試験行政科試験に合格し、職業人生のスタートを切ります。1930年4月には農林省に入省し、最初は嘱託として働き始めました。

その後、水産局の水産課長や監督課長、食品局の特殊食品課長、食料管理局の様々な役職を経て、和歌山県の経済部長に就任します。農商務省となってからも、生活物資局の監理課長や綜合計画局の参事官として要職を歴任しました。戦後の日本において、内閣調査局や内閣官房などさまざまな役割を果たし、1948年9月には官僚生活を終えました。

政界への進出

1949年1月、遠藤は第24回衆議院議員総選挙において静岡県第2区から民主自由党の候補として立候補しました。この選挙で初当選を果たし、その後自由民主党に所属して連続9回の当選を達成しました。最後の当選は1969年12月の第32回総選挙によるもので、その後も国政においても活発に活動を続けました。彼は在任中の1971年12月27日に亡くなり、その業績が称えられて勲一等瑞宝章が追贈され、正五位から正三位に昇叙されました。

政治における役割

自由民主党内では、岸信介や藤山愛一郎の派閥（愛正会）に属し、さまざまな役職を歴任しました。第1次鳩山一郎内閣では大蔵政務次官を務め、その後も第2次岸内閣で建設大臣に就任しました。彼はまた、自由民主党の副幹事長や政調会副会長など、多様な役職を経験しました。政治家としての彼は、特に農業と建設の分野でその影響力を発揮し、政策形成に寄与しました。

遠藤三郎の影響

彼の後には、二階俊博が秘書として活動していた経歴もあり、遠藤の指導のもとで多くの政治的手腕を学びました。このように、遠藤三郎は日本の農林政策、建設政策において重要な人物であり、昭和時代における日本の政治の一端を担った存在です。彼の多面的なキャリアは、政治家としての成功を収めた一例として今も語り継がれています。

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