邪馬台国 (雑誌)

邪馬台国（やまたいこく）

『邪馬台国』は、梓書院が発行する歴史雑誌であり、古代史と考古学を主なテーマとしています。季刊誌として、「季刊邪馬台国」というタイトルで発行されています。

概要

1979年7月に創刊された本雑誌は、責任編集者（編集長）として、当初は芥川賞作家であり邪馬台国研究家としても知られる野呂邦暢が担当していました。野呂の急逝後は、産能大学教授の安本美典がその役割を引き継ぎました。

各号は特定のテーマを設定し、それに沿った内容で構成されています。その内容は、安本と編集部によって整理されている点が特徴です。近年では、同一テーマを数号にわたって特集する傾向が見られます。

公式ウェブサイトの情報によると、奥野正男が本雑誌に投稿した論文がきっかけとなり、学界で認められ、大学教授に就任したとされています。また、編集長の安本美典は邪馬台国九州説の支持者として知られていますが、公式ページでは、九州説だけでなく畿内説やその他の説についても、論旨が通っていれば掲載を検討する姿勢を示しています。

九州説を支持する論者に対する批判が掲載されることもあります。例えば、安本は古田武彦の論敵としても知られていますが、かつては古田も本雑誌に寄稿しており、邪馬台国論争に関して誌上で安本と古田の間で議論が交わされたこともあります。また、古田が『東日流外三郡誌』に基づいて『真実の東北王朝』を出版した際には、安本が誌上で批判を展開しました。

2009年以降は、箸墓古墳の年代測定結果に対する批判的な特集を繰り返し掲載しており、特に朝日新聞の報道を「捏造」と断じ、同紙の渡辺延志記者を名指しで批判する特集を組んでいます。

関連項目

東アジアの古代文化

外部リンク

季刊「邪馬台国」 - 邪馬台国の会

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