都電雑司ヶ谷停留場

都電雑司ヶ谷停留場について

都電雑司ヶ谷停留場（とでんぞうしがやていりゅうじょう）は、東京都豊島区南池袋三丁目に位置する、東京都交通局が運営する都電荒川線（愛称：東京さくらトラム）の停留所です。駅番号はSA 26が付与されています。この停留所は、都電荒川線が走る歴史あるエリアに位置しており、周辺には様々な施設や史跡が存在します。

歴史

この停留所の歴史は古く、1925年（大正14年）11月12日に王子電気軌道によって、雑司ヶ谷停留場として開業しました。当時は、王子電気軌道の大塚駅前と鬼子母神前を結ぶ路線の一部でした。その後、1942年（昭和17年）2月1日に王子電気軌道が東京市に買収され、東京市電（現在の東京都電車）早稲田線の一部となりました。1944年（昭和19年）には戦時体制の影響で早稲田線の営業が一時休止されましたが、1946年（昭和21年）7月10日に営業が再開されました。2008年（平成20年）6月14日には、東京メトロ副都心線の雑司が谷駅が開業したことを機に、停留所名が現在の「都電雑司ヶ谷停留場」に改称されました。この改称は、近隣の地下鉄駅との混同を避けるための措置でした。

停留場の構造

都電雑司ヶ谷停留場は、相対式ホーム2面2線を有する構造となっています。これは、対向する2つのホームで列車を迎え、乗客の乗り降りをスムーズに行うための配置です。

停留場周辺

都電雑司ヶ谷停留場の周辺には、歴史的な建造物や公共施設、商業施設などが点在しています。東京メトロ副都心線の雑司が谷駅は、この停留所ではなく、南隣の鬼子母神前停留所で接続します。

主な周辺施設は以下の通りです。

雑司ヶ谷霊園: 著名人のお墓も多く、歴史と静寂を感じられる場所です。東京メトロ有楽町線の東池袋駅や東池袋四丁目停留場の方が近いですが、徒歩圏内です。
旧雑司が谷宣教師館: 明治期の宣教師の住居を再現した建物で、歴史的な価値があります。
豊島区役所: 地域の行政の中心となる施設です。
東通り: 地域住民の生活を支える商店街です。
農民運動全国連合会: 日本の農民運動の拠点となる施設です。

隣接する停留所

都電荒川線（東京さくらトラム）における、都電雑司ヶ谷停留場の隣の停留所は以下の通りです。

東池袋四丁目停留場 (SA 25) - 都電雑司ヶ谷停留場 (SA 26) - 鬼子母神前停留場 (SA 27)

アクセス

都電荒川線を利用することで、都心部からのアクセスも良好です。また、周辺には徒歩圏内に他の交通機関も存在するため、都内各地への移動も便利です。


この停留所は、地域住民にとって日常の足としてだけでなく、観光客にとっても都電の魅力を体験できる場所となっています。

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