鄭京擇

鄭京擇（チョン・ギョンテク）

鄭京擇（チョン・ギョンテク、정경택）は、朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）の軍人、政治家です。現在は、朝鮮人民軍総政治局長という要職にあり、北朝鮮の政治において重要な役割を果たしています。

概要

役職: 朝鮮人民軍総政治局長、国務委員会委員、朝鮮労働党中央委員会政治局委員候補、朝鮮労働党中央軍事委員会委員
軍事称号: 大将
父親: 鄭準澤（金日成執権期に政務院副総理などを歴任）

鄭京擇は、金正恩国務委員長の側近として知られており、その動向が注目されています。過去には国家保衛相などの要職を歴任し、北朝鮮の体制において重要な役割を果たしてきました。

経歴

鄭京擇の生年月日や出生地など、詳しい情報は公開されていません。

2015年: 李乙雪元国防委員会委員の後任に選出
以前: 朝鮮労働党組織指導部などに秘密裏に勤務していたとされる
2017年: 金元弘の後任として国家保衛相に任命
2017年10月7日: 朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会で朝鮮労働党中央軍事委員会委員、朝鮮労働党中央委員会委員に補選
2018年4月12日: 最高人民会議第13期第6回会議で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員に選出
2019年4月10日: 党中央委員会第7期第4回総会で党中央委員会政治局委員候補に選出
2019年4月11日: 最高人民会議第14期第1回会議で国務委員会委員に再任
2018年: アメリカ財務省から人権侵害に関与したとして、在米資産を凍結
2020年5月: 大将に昇進
2021年1月: 朝鮮労働党第8次大会で中央委員会委員に再選。党中央委員会第8期第1回総会で党中央委員会政治局委員、党中央軍事委員会委員に選出
2022年6月: 朝鮮労働党中央委員会第8期第5回総会拡大会議で朝鮮人民軍総政治局長に任命

鄭京擇は、着実に要職を歴任しており、金正恩体制において重要な地位を占めていることがわかります。

人権侵害への関与

2018年には、アメリカ財務省から人権侵害に関与したとして、在米資産を凍結されています。このことは、鄭京擇が北朝鮮国内の人権問題に深く関与している可能性を示唆しています。

まとめ

鄭京擇は、北朝鮮の軍事・政治において重要な人物であり、金正恩委員長の側近として、今後の動向が注目されます。しかし、人権侵害への関与も指摘されており、国際社会からの監視も必要です。

参考情報

북한정보포털
五味洋治『金正恩が表舞台から消える日』平凡社、2021年7月19日。ISBN 978-4-58-285978-2。

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