鄭秀彬

鄭秀彬（チョン・スビン）

鄭秀彬（ちょん・すびん）は、1990年10月7日に韓国・京畿道水原市で生まれたプロ野球選手で、主に外野手として活躍している。彼はKBOリーグにおいて斗山ベアーズに加入し、以降、球団の重要な選手として成長してきた。

経歴

鄭は2009年のKBOの2次ドラフトで斗山ベアーズから指名を受け、プロ生活のスタートを切った。彼のデビュー戦は2009年4月5日の起亜タイガース戦で、代走としてピッチに立ち、同月22日にはプロ初となる本塁打を記録した。2011年頃からは主に二番センターとして起用され、その後の数年間で成長を遂げる。

2012年7月7日にはLGツインズ戦でランニング本塁打を放つなど、注目の選手となっていった。2013年10月11日にはネクセン・ヒーローズ戦で自身初のさよなら安打を記録するなど、彼のプレーは多くのファンの心を掴んでいる。

特に彼が注目されたのは2015年の韓国シリーズでの活躍で、打率.571、1本塁打、5打点を記録し、MVPを獲得。斗山ベアーズは14年ぶりのチャンピオンに輝き、鄭の貢献は非常に大きかった。

2017年からは兵役に就き、警察野球団に所属。その後、2018年9月に除隊され、再び斗山のユニフォームを着てプレーを再開した。2019年にはハンファ・イーグルス戦で先頭打者安打を放ち、チームを首位に押し上げる活躍を見せた。

2020年オフにはフリーエージェントの権利を行使し、6年56億ウォンの契約で再契約を結び、2023年にはリーグ最多盗塁を達成し、自身初の個人タイトルを獲得した。

プレースタイル・人物

鄭秀彬のバッティングスタイルは、2014年の後半から徐建昌のフォームを参考にしている。俊敏な足取りと強い肩を持ち、守備力はリーグ屈指とされている。特に三塁打が多く、彼は2015年時点で通算49個の三塁打を記録し、2020年終了時点では65個に達している。この数字は韓国プロ野球史上で歴代2位という記録で、1位は田埈昊の100個である。

鄭は朴健祐、許敬民とともに「90年生三銃士」としての認知もあり、ファンには非常に好まれている。特に彼は韓国球界の美男選手の一人とされ、「チャムシルのアイドル」として高い人気を誇り、2019年のレプリカユニフォーム販売数では2位を記録した。

彼の応援歌は、2016年まで男女で交互に歌う形式のものが楽しまれており、原曲はザ・ビーチ・ボーイズの「サーフィン・U.S.A.」であった。しかし、著作権の問題により2018年以降は独自の応援歌に変更されている。

通算記録

• - 韓国シリーズMVP：1回（2015年）
• - 韓国野球委員会盗塁王：1回（2023年）

背番号

31（2009年 - 2016年、2018年途中 - 現在）

鄭秀彬は韓国野球界で特別な存在であり、今後もその活躍が期待される選手である。

もう一度検索