野々宮神社 (日高市)

野々宮神社について

野々宮神社（ののみやじんじゃ）は、埼玉県日高市にある神社で、旧社格は村社であります。地元の信仰の中心として長い歴史を持つこの神社は、京都市の野宮神社の分社であると言われています。

概要

• - 所在地: 埼玉県日高市野々宮146番地
• - 創建年代: 不明

その歴史は古く、社殿の修築は大宝3年（703年）に行われたとされています。さらに、慶安2年（1649年）には江戸幕府の将軍である徳川家光から社領の安堵状が授けられるなど、幕末から明治時代にかけての重要な神社の一つに数えられます。

祭神

野々宮神社には以下の祭神が祀られています。

• - 天照大神: 日本神話における太陽の女神で、皇室の祖神とも言われています。
• - 瓊々杵尊: 日本の伝説に登場する神で、特に農業や豊穣に関連する神として崇められています。
• - 猿田彦命: 道案内や交通安全の神として知られ、その名はしばしば旅や探索の際の守護神として広く信仰されています。
• - 倭姫命: 古代日本の女神で、天照大神を奉じて多くの神社に祀られています。

境内社

野々宮神社の境内にはいくつかの社が存在し、特に次の二社が知られています。

• - 特潜神社: 特徴的なのは、この神社で戦死者を祀る社です。特潜神社は、特殊潜航艇での戦死者を追悼するために設けられました。
• - 山神社: この社は地元の山の神を祀る場所で、自然の恵みを感謝する場としても利用されています。

文化財

野々宮神社には、地域の文化を代表する重要な文化財が存在します。

• - 野々宮神社の獅子舞: これは日高市に指定された民俗文化財であり、神社の祭りや行事において縁起の良い演目として今でも行われています。
• - 野々宮神社奉納相撲場: こちらも日高市指定の民俗文化財です。土俵は天保2年（1831年）に江戸相撲の行司兼木村庄之助正武によって作られたもので、土俵故実作法に基づいて建設されました。また、毎年秋には地元の「おらがむらの相撲大会」が開催され、多くの人々が集まるイベントとなっています。

野々宮神社はその神聖さとともに、地域の歴史や文化が色濃く残った貴重な場所として、多くの人々に親しまれています。

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