野々市駅 (IRいしかわ鉄道)

野々市駅：歴史と変遷、そして未来へ

野々市駅は、石川県野々市市二日市三丁目に位置するIRいしかわ鉄道の駅です。1968年3月25日、国鉄北陸本線の松任駅と西金沢駅間に開業しました。当時は周囲一面田園地帯でしたが、駅開業を機に野々市町（現・野々市市）による積極的な街づくりが進められ、国道8号金沢バイパスへの接続道路整備なども行われました。

興味深いことに、現在の西金沢駅は1912年から1925年まで「野々市駅」という駅名でした。そのため、現在の野々市駅は2代目にあたります。初代野々市駅と2代目野々市駅は、約50kmも離れています。

開業から現在までの歩み

野々市駅の建設には、町費と地元負担金が投じられました。開業当初は有人駅でしたが、1971年には無人駅となりました。国鉄分割民営化（1987年）後はJR西日本が管理運営を行い、その後、業務委託を経て、2021年4月1日からは再び終日無人駅となりました。

1997年には野々市北口プラザが竣工し、駅舎の機能拡充にも繋がりました。2012年には南口に新たな駅舎が完成、ICOCA対応（2017年）など、利用者の利便性向上に向けた取り組みが継続的に行われています。2024年3月16日には北陸新幹線金沢-敦賀間延伸開業に伴い、IRいしかわ鉄道の駅となりました。

駅構造とアクセス

野々市駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホーム間は跨線橋で連絡しています。南口には有人改札口（きっぷうりば）があり、自動券売機も設置されています。北口は野々市北口プラザ内にあり、こちらも自動券売機が設置されています。両口ともにICOCAのチャージが可能です。

北陸新幹線は南口駅舎の上を通過するため、南口周辺は再開発が行われ、新しい駅舎が建設されました。仮駅舎の使用期間を経て、2012年4月21日から新しい駅舎が使用されています。

利用状況と周辺環境

2019年度の1日平均乗車人員は約2000人です。駅周辺は、野々市市中心部からやや離れた、白山市との境界付近に位置します。田園地帯や新興住宅地が広がり、白山警察署野々市北交番、御経塚遺跡、石川県警察交通機動隊などが近くにあります。なお、北陸鉄道石川線にも「野々市駅」がありますが、当駅とは位置が異なります。

バス路線とアクセス

野々市駅には、北鉄白山バス、北鉄金沢バス、コミュニティバス「のっティ」、「シャトルバス のんキー」、そして「めぐーる」など、複数のバス路線が乗り入れています。金沢駅や周辺地域へのアクセスも良好です。

まとめ

野々市駅は、周辺地域の開発と歩調を合わせながら発展を遂げてきた歴史を持つ駅です。北陸新幹線延伸開業による変化を契機に、更なる発展が期待されます。今後も地域住民の生活を支える重要な拠点として、その役割を果たしていくことでしょう。

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