野口正明

野口正明: プロ野球の歴史に名を刻んだ人物

野口正明（のぐち まさあき）は、1925年3月7日に福岡県飯塚市で生まれたプロ野球選手です。彼は内野手、外野手、そして投手として活躍し、野球界において多くの偉業を達成しました。彼のキャリアは1942年、名古屋軍への入団から始まりました。

若き日のキャリア

福岡県飯塚商業学校を卒業後、野口は名古屋軍に内野手として加わりました。同年5月には、プロ野球史上最長の試合である対大洋戦において六番の一塁手として出場し、この試合は28イニングに及びました。翌年1943年には投手に転向し、これが彼のキャリアにおける転機となりました。投手としての才能を開花させた彼は12勝をあげ、石丸進一や西沢道夫と共にチームの投手陣を支える存在となりました。また、この時期には名投手沢村栄治から安打を放つ瞬間も記録されています。

戦後の活動

戦後の1949年には大映スターズに移籍し、そのキャリアをさらに強化しました。特筆すべきは、この年に札幌市円山球場での対東急フライヤーズ戦において大本塁打を放たれた際の記録で、「170mは飛んでいた」とされる伝説的なホームランの証人となったことです。その後、1950年には西鉄クリッパースの創立に伴い再び移籍し、ここで川崎徳次らと共に先発投手として活躍。1952年には23勝を挙げ、パ・リーグ最多勝のタイトルを獲得する輝かしい成果を出しました。

引退とその後

しかし、1949年から1954年にかけて肩を壊し、1954年には現役を引退することとなります。引退後は三井田川や全佐世保の監督を歴任し、またRKB毎日放送で解説者としても活動しました。さらに、福岡ダイエーホークス初年度の解説者としてテレビ西日本にも関わりました。

晩年と死

その後、福岡県那珂川市で静かな余生を過ごしていた野口ですが、2004年3月24日、福岡市西区の病院で心不全で亡くなりました。享年79歳でした。彼の野球に対する情熱と思い出は、今も多くのファンの心に生き続けています。

フィーチャー

野口正明の投手成績を振り返ると、名古屋（名古屋軍）での彼の活躍が際立ちます。1944年には球団名が産業軍に変更されるなど、野口自身も時代の変遷と共に成長していきました。

終わりに

彼の背番号は、1942年から1943年にかけて7、1944年は6、1948年から1950年にかけて19、そして1951年から1954年までは28でした。これらの数字は、彼のキャリアの一部を示しています。野口正明の名前は、今後も福岡出身の素晴らしい野球選手の一人として記憶され続けることでしょう。

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