野津町

野津町の歴史と特徴

野津町（のつまち）は、かつて大分県南部に存在した町で、2005年1月1日に臼杵市と合併し、新たな臼杵市として再編されました。かつての野津町は、自治体としては消滅しましたが、その豊かな歴史と文化は現在も多くの人々に愛されています。

地理的背景

野津町は大野郡にあり、江戸時代には臼杵藩の領土であったため、周辺の他の町村と比較して臼杵市とのつながりが深い地域でした。野津町はまた、「とんち話」で有名な吉四六（きっちょむ）さんの故郷としても知られています。これにより、町の魅力と地域文化が色濃く残る場所となっています。

合併の経緯

大分県は2000年12月に「大分県市町村合併推進要綱」を発表し、野津町は他の大野郡の7町村とともに、臼杵市または津久見市との合併が提案されました。しかし、最終的に野津町は臼杵市と合併する道を選んだ結果、2005年に新設合併が実現しました。

歴史の流れ

野津町の起源は1889年まで遡ります。4月1日、町村制が施行され、野津市村、都原村などの区域をもって野津市村が新しく発足しました。1949年に町制が施行され、野津町が誕生。その後、田野村、南野津村、川登村などといった周辺の村と合併し、地域がより広がっていきました。

1956年には大字西畑の一部が三重町に編入され、1957年には犬飼町の一部も取り込むなど、町としての形が整っていきました。これらの歴史的な合併は、近隣地域との絆を深めていく要因ともなりました。

教育機関

野津町にはいくつかの学校がありました。小学校としては、川登小学校、田野小学校、野津小学校、戸上小学校、南野津小学校が存在していました。また、2011年3月には都松小学校が閉校となりました。中学校は野津中学校があり、高等学校は大分県立野津高等学校がありました。

交通アクセス

野津町には鉄道が通っていなかったため、最寄りの駅は豊肥本線の犬飼駅となっていました。交通の要所として利用される国道10号や国道502号、さらに主要地方道や一般県道も数多く整備され、地域社会の発展に寄与していました。

名所や観光スポット

地域には吉四六まつりや吉四六ランド、風連鍾乳洞といった観光スポットが存在しており、これらは訪れる人々にとって重要な文化遺産となっています。特に吉四六まつりは、多くの人が集うイベントとして親しまれています。

有名人

野津町には著名な出身者もいます。重野安正氏は衆議院議員として知られ、俳優の塩屋俊氏もこの町の出身です。地域の文化や歴史が、様々な人材を育んできたことが伺えます。

まとめ

野津町は、その豊かな歴史と文化、地域の魅力を持ち続けた歴史的な町です。合併によって新たな臼杵市となった今も、町の記憶は人々によって受け継がれています。

もう一度検索