金刀比羅神社 (徳島市)

金刀比羅神社（勢見）

金刀比羅神社は、徳島県徳島市勢見町に鎮座する神社です。眉山の麓に位置し、「勢見のこんぴらさん」として地元の人々に親しまれています。この神社は、徳島県下にある三つの主要な金刀比羅神社（徳島市川内町宮島、鳴門市撫養町木津）の一つとして知られています。

特徴

境内で目を引くのは、日本最大級の大きさを誇る大石灯籠です。その高さは10.24メートルにも達し、とくしま市民遺産にも選定されています。この灯籠は、神社のシンボルとして訪れる人々を迎えています。

歴史

金刀比羅神社の歴史は、元和2年（1616年）に蜂須賀家政が阿波国に入国した際に、徳島城府の鎮府として勝占町から移されたことに始まります。近隣の勢見山は、源義経が屋島へ向かう際に勝浦に上陸し、軍勢を見たことに由来するとされています。元々は勝占神社の鎮座する鉢伏山のことを指していましたが、神社の遷座とともに山名も移ってきたと伝えられています。

また、明治18年（1885年）から同25年（1892年）までの間、国幣中社である忌部神社が一時的にこの地に仮鎮座していました。この経緯については、忌部神社の項目に詳しい記述があります。

寛政3年（1791年）に築かれた大鳥居は、非常に大きく、そのしめ縄は徳島県下で最も太いとされています。川内町と鳴門市撫養町木津にある金刀比羅神社と合わせて、古くから「阿波三金比羅」と呼ばれ、信仰を集めてきました。

祭神

金刀比羅神社（勢見）の祭神は大物主命です。

摂社

境内には以下の摂社が祀られています。

皇大神社
天神社
興津神社
市中五社
諏訪神社 - 徳島市南佐古三番町
春日神社 - 徳島市眉山町大滝山
八幡神社 - 徳島市伊賀町
四所神社 - 徳島市福島

アクセス

JR高徳線徳島駅より徳島市営バス「二軒屋・法花」行きに乗車し、「金刀比羅下」で下車してすぐです。
JR牟岐線二軒屋駅からは徒歩約13分です。

関連情報

金刀比羅宮
金刀比羅神社
忌部神社

外部リンク

金刀比羅神社（阿波ナビ）

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