金勇哲

金 勇哲

金 勇哲（キム・ヨンチョル、韓国語: 김용철）は、2002年6月12日に生まれた日本のラグビーユニオン選手です。彼は主にフッカーとしてプレーし、2025年シーズンよりジャパンラグビーリーグワンの清水建設江東ブルーシャークスに所属することが発表されました。

キャリアの始まりと成長

金選手のラグビーキャリアは、学生時代から輝きを見せていました。中学校時代には既にその才能が認められ、2017年には大阪府中学校代表の一員として第23回全国ジュニア・ラグビーフットボール大会に出場。全国の舞台で自身のスキルを試す貴重な経験を積みました。

高校時代：花園での活躍

ラグビーの名門である大阪朝鮮高級学校に進学すると、金選手は早くからチームの主力選手として活躍します。高校1年生の時から、フォワードの重要なポジションであるロックとして全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」のピッチに立ちました。上級生に交じってプレーすることで、全国レベルでの競争の中で実力を磨いていきます。特に高校3年時には、チームの中心選手として強力なフォワード陣を牽引し、大阪朝高を見事、花園の準決勝へと導く原動力となりました。全国ベスト4という成績は、彼自身のプレーがチームの躍進にいかに貢献したかを物語っています。

大学時代：ポジション変更とさらなる進化

高校卒業後、金選手は大学ラグビー界の強豪である明治大学に進学します。ここで彼は大きなキャリアの転換期を迎えます。高校時代に慣れ親しんだロックから、スクラムの最前線で相手と組み合い、ラインアウトでの正確なスローイングも求められるフッカーへとポジションを変更しました。新たな役割への適応には努力が必要だったでしょうが、大学での厳しいトレーニングとコーチングのもと、フッカーとしてのスキルを着実に習得していきます。大学2年次からは、公式戦に出場する機会を得るようになり、徐々にチーム内での存在感を増していきました。最終学年となった4年時には、主力選手として全国大学ラグビーフットボール選手権大会に出場。主に途中出場ながらも、試合の状況に応じた投入で流れを変える役割を担い、チームの準決勝進出に貢献しました。大学での4年間は、ポジション変更という挑戦を経て、ラグビー選手としてさらに幅を広げ、新たな強みを身につける貴重な時間となりました。

プロキャリアへ

大学での経験を積み重ねた金選手は、2025年3月に明治大学を卒業。それに先立つ2025年1月27日、彼はプロラグビー選手としての新たな一歩を踏み出すことを発表しました。加入先は、ジャパンラグビーリーグワンに所属する清水建設江東ブルーシャークスです。新たなチーム、新たな舞台で、彼は自身のスキルと経験を活かし、プロのラグビー選手として更なる高みを目指します。高校、大学と着実にステップアップしてきた金勇哲選手の、リーグワンでの活躍から目が離せません。今後の彼の成長とチームへの貢献に大きな期待が寄せられています。

所属チーム

* 清水建設江東ブルーシャークス（2025年-）

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