金大植 (1918年生)

金大植 (金 大植, キム・デシク)

金大植は1918年8月2日に誕生し、1999年1月9日に老衰で亡くなった韓国の軍人です。彼の本貫は善山金氏であり、創氏改名時の日本名は金山熙とされています。彼の人生は、教員としての教育活動から始まり、その後、軍人としての経歴を歩みました。

初期の経歴

1936年に春川高等普通学校を卒業後、光東学校で教員として勤務した金大植は、数年後に満州国軍に入隊します。彼は満州東部地域の国境監視隊で上士として任務を遂行し、1938年には琿春国境監視隊から中隊の創設に参加し、准尉に昇進しました。この時期、彼は1940年に国境事変従軍記章を受けるなど、軍務を全うすることに尽力しました。

韓国戦争とその後の経歴

1946年に沿岸警備隊に入隊し、少尉としての任務を果たした金は、1946年9月に海岸警備隊の人事局長としての職務を担いました。その後、1950年に海兵隊に編入され、海兵第5大隊の指揮を執ります。彼は仁川上陸作戦にも参加し、その後、海兵隊の参謀長に就任するなど、韓国戦争期間中特に重要な役割を果たしました。

しかし、1951年の亥安盆地の戦いでは地雷によって負傷し、その結果、足の親指を失うことになりました。このような困難を乗り越え、彼は海兵学校校長や海兵隊の参謀長、さらに海兵教育団長を歴任し、1954年には海兵第1旅団長として指揮を執りました。1956年には陸軍大学を卒業し、海兵隊副司令官を務め、そして1957年には海兵隊司令官に就任します。

政界・社会貢献活動

1960年には予備役に編入され、その後、江原道から国会議員としても活動しました。1974年には東方社会福祉会の会長を務め、1979年には社会福祉会の会長に就任しました。また、1994年には春川ロータリークラブの会長として地域への貢献も行いました。

金大植は1999年にその生涯を閉じ、彼の活動は今なお評価されています。また、彼は親日人名辞典の収録対象者としても記載されています。韓国の歴史における軍人として、また地域社会への貢献者として、金大植の名は永遠に残ることでしょう。

出典

• - 韓国国防部軍史編纂研究所『韓國戰爭史第3巻 洛東江防禦作戰期（1950.8.1～9.30）』
• - 国立大田顕忠院による「金大植」
• - 国史編纂委員会の「韓国近現代人物資料『金大植』」
• - 民族問題研究所『親日人名辞典』
• - 박동찬 (2014).『통계로 본 6·25전쟁』
• - 飯倉江里衣『満州国軍朝鮮人の植民地解放前後史』

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